2012年9月19日水曜日

65FLH続き

65FLH,オーナー様から了解頂けたのでタペット&タペットブロック交換、オイルポンプ交換の準備から。

カム他、各ギアのサイドクリアランス調整、等。

カムは珍しくパンヘッド純正カムでした。

こんなとこにマイナスネジが・・・

何の為にねじ込まれているかはわかりますが・・・

ねじ山短く、エンジンの振動、膨張で取れたら怖いのでこのネジは除去してネジ穴修正して長~いイモネジに交換しておきました。

オイルポンプ組み付け完了。タペット組み付け完了(タペットブロックは程度の良い純正品、タペットは4つとも社外品の新品)

ピストン洗浄後、バリ取りその他加工修正。

ピストンリング面研、バリ取り

シリンダー内部軽くホーニング後に洗浄して・・・
組みます。

65FLH,今日はここまでです。














その他80FXWGと78ショベルリジットは納車にむけてひたすら慣らし走行中。

当たり前ですが1人で同時に2台は乗れないので納車が重なるとなかなか大変です・・・。


2012年9月18日火曜日

65FLH

 こちらはAさんの65FLH。

オーバーホールでは無いですが納車点検整備の為の分解確認です。

エンジンはバラして確認点検するのはここまでです。



タペットはローラーにガタがあったのでローラーのみ交換と思いましたが・・・

タペットブロックに激しくクラックが・・・

オーバーサイズのタペットに交換されていましたがタペットブロック内部のボーリングが4か所ともキツ過ぎる感じで負担かかっていたのでしょうか?

タペットもキツくてゴリゴリなってしまってるので残念ながらタペットブロック、タペット前後共交換致します。
 オイルポンプも残念ながらかなりのダメージです。

ドライバーで指している部分、ギアのシャフトですがこのシャフトは本来オイルポンプボディーにしっかり圧入されていますがこのようにガタガタなって抜けてしまっているのは危険です。

オイルポンプも交換致します。
















エンジンやミッションのオーバーホールは無しで点検のみで販売した車両の場合。。。
こちらの65FLHもそうですがバラさなければ何も見えませんし気にもならないくらい
普通に調子よく走っていましたがバラして点検して不具合あった以上は・・・

直します。

もちろんサービスで直してる訳ではありません。

オーバーホールでは無くあくまでも点検と言う作業であり
お客様にも予算の都合もあるのは充分承知していますので
ココとかアレとかかなり酷くていつぶっ壊れてもおかしくない状態だったので
できれば早い目に交換した方がいいですよ・・・

と確認報告だけしてそのまま組んで納車しても構わないですが。。。

とりあえず寝ます。






2012年9月16日日曜日

何となくアレとかコレとか。

先日、日帰りツーリングで長野県まで行かれていた48FLのオーナー様からこんな写メが。。。

ベルトが切れそうです。と・・・

1.5インチのベルトでこれだけの亀裂はやばすぎですね。。。

とりあえず行けるとこまで走って帰ります!!

とのことでしたが・・・結局無事に長野から京都まで戻られました。
絶対途中で切れる思いましたが意外といけるもんですね。

で、本日ベルト交換。

ついでにエンジンスプロケットシールも交換。

ナックル~パン初期のこのシールキットは・・・

固着してると全部取り外して交換するのは結構大変だったり・・・

で、48FLは修理完了後にクラッチ調整兼ねてテスト走行も終了。

ロングフォークが店の前に2台並ぶと・・・

店内立ち入り禁止!的な壁のようです・・・。


しかし改めてこう見ると・・・

やっぱお店に看板くらいあった方がいいですかね。。。

昨日ピストンとシリンダーまで組んで今日にはエンジン完成するはずだったTさんのショベルは・・・

元に戻ってますがな・・・

はぁ。。。

もう一回やってアカンかったら・・・

こんなピストン捨ててやる!!

で、その時はシリンダーに極厚スリーブぶち込んで1200ボアのストローカーにしましょう。

もう少しだけお待ちください・・・。


納車点検しつつテスト走行で久しぶりにこのショベルで走りましたが・・・

このショベルはやはり乗って走るのが凄く楽しいです。

今回Eキャブに戻して今のとこ絶好調です。
が、納車はまだ無理かな・・・。


何気に昨年の移転前日のこの写真がお気に入りだったり・・・

2012年9月15日土曜日

ショベルいろいろ。

80FXWGもやっと本日車検完了にて明日から実走行にて慣らし開始です。

こちらやっと納車の目処がたってきたので・・・

65FLのAさん、そろそろ始めます。

同じこと何回も言うの好きじゃないので先日のメールにはお返事致しませんでした、すみません。
どこかで見たことのあるショベルリジットも・・・

納車点検、最終調整など。

そう言えばSOLD OUTのお知らせするの忘れてましたね・・・

問合せすごく沢山頂いてましたがブログでFORSALEの紹介した後にすぐSOLDOUTでした。。。
ハァー。。。

と、お盆前からため息ばかり続いておりましたこちらT原さんのショベルのエンジン 。

組みます。

そういえばオイルポンプは元々純正のがついていましたがS&Sのに交換しました。

オイルをいっぱい送りたい。。。
と言うよりかはしっかりとオイルを戻したい・・・と思い交換いたしました。
 このピストンスカート部のスリット加工。。。

このピストンは元々このエンジンに組まれていた物なのですが。。。アメリカ人はこういうの好きなんですかね??

あんまり意味無いと思います。

しかもこんなピストン初めてみました・・・

鍛造ピストンは嫌いです。。。

ピストンヘッド加工して圧縮下げたつもりですが・・・
あんまり変わってないような。。。


コード3のストローカーなのですが・・・

ピストン下がってる時はこんな感じで。。。

怖いです。

ストローカーは最近慣れましたが+ビックボアとなると。。。

怖いです。

ちなみにウチのプロトタイプ1号機は1200のノーマルストローク&ビックボア。



今日中にヘッドも組み付けてエンジン車体へ載せる予定でしたが。。。

ここまででギブアップ。

帰って寝ます。

2012年9月13日木曜日

78ショベルリジットのエンジン

C野さんの78ショベル、ロッカー関係もバラして点検修正加工。

写真撮り忘れましたがその他バルブシートカット後のバルブステム突き出し確認、 バルブスプリングセット長測定&スプリング圧点検調整・・・等。
本日やっとシリンダーとピストンが内燃機屋さんから戻ってきました。

内燃機屋のTさん忙しいのにいつも無理言ってすみません、ありがとうございます!

リアシリンダーのベース面に歪みあったので機械面研。 スカッとして気持ちいいですね。

オイルストーンでシコシコは・・・面研ではなく必要最低限の確認という感じだと思います。

シリンダーでもヘッドでも前後どちらか面研しましたら・・・片方問題なくても同じだけ面研致します。


急いでピストンリングギャップ調整加工にリング面研バリ取り&ピストンも慎重に点検し加工修正バリ取り後しっかり洗浄致しまして・・・


シリンダー&ピストン組み付け後、ピストンとクランクのタイミングマーク見ながら点火時期の確認しておきまして・・・


 マニホールドの合わせ確認しながらヘッド組み付けて・・・

このまま今日中にエンジンを車体へ戻してキャブやらマフラー等組み付けて完成・・・させたいとこですが本日はここまでで明日ヘッドボルトの最終増し締め確認してから各部組み付けて行きます。


うーん焦ります・・・が、アレもコレも無理に急ぐのはやめました。



2012年9月11日火曜日

70年ショベルのクランクケース。

こちらSさんのショベル、クランクケース。

(タイトル見てやっと俺のか!! と思わせてしまった福岡のUさんご免なさい。。。)

まずは左右クランクケースの合わせ点検から。
左右のケースをフリーの状態で合わせてカタカタと合わせ面が動いてしまうのは駄目です。

ケース合わせ面の歪みでカタカタなってしまうのですがスタッドボルト挿入してナット締めつければ少々のガタくらいは大丈夫!

・・・ってそんなわけないので要注意。
ほとんどの場合はこちらの左側ケースが歪んでいます。


歪み修正して常盤の上で確認。
確認。。。

だいぶ苦労しましたが何とか左右合わせてカタカタならないぐらいまで修正できました。


ピニオンシャフトベアリングレース内径、現状のサイズ確認。

かなり微妙ですが何とか慎重に加工して001インチオーバーサイズのベアリングでいけそうです。




で、その前にカムベアリングを先に交換しておきます。

なぜこのタイミングでカムベアリングを交換・・・?

なんででしょうね?

まぁ、いろいろあります。
そんなこんなで左右合わせ完了したクランクケースを組んでピニオンベアリングのレース内面研磨の準備まで。

Yさんの60FLHのピニオンベアリングレース内径は・・・

ん~、かなり広いです。

かなり慎重に加工して。。。何とか002オーバーサイズのベアリングでいけるかどうか・・・。

もしくは無理せず安全策でレース入れ替え交換するか・・・検討中です。


2012年9月10日月曜日

60FLH,68FLHのクランク 

Hさんの68FLH、クランク分解、ベアリングレース、カムベアリング等取り外して洗浄。
こんなところにバックリとクラックが・・・

シリンダースタッドボルトの外側ケース側面にクラックあるのはよく見ますがこんな感じのクラックは初めて見ました。

曲がったスタッドボルトやきつ過ぎるスタッドボルトを無理やり叩きこまれてたのでしょうか・・・

クラック削って溶接修正後、機械面研にて面研と歪み修正・・・と
言うのは簡単ですがどういう順番でどう固定して歪み対策してどう加工修正するか・・・悩みます。


 クランクケースはマッチングでしたが左側ケースが少し歪んでて左右の合わせが良くない感じでした。

まずはケース合わせの修正から。


 何とかいい感じで左右の合わせ修正は完了。

エンジンのオーバーホールはまず何よりクランクケースの修正から。

ケースの状態が良くないと・・・クランク芯出しが何やかんやとかクリアランスがどうだとか言っても何も良くならないと思われます。。。

先に納車した56FLや現在作業中のもう1台の68FLHのようにクランクケースの状態が良くないエンジンは・・・
まずはケース修正終って一安心できるまではなかなか他の作業が進みません。


お盆前に エンジン組み終えてた80FXWGですが何やかんやとアレコレやりつつやっとエンジン始動で初期慣らし開始。

過去に他店で腰上のみオーバーホールされていた車両ですが。。。

腰上よりまず腰下のオーバーホールがいかに大事かということが本日やっとオーナー様にご理解頂けたようで・・・良かったです。

今回のオーバーホールでS&SのEキャブから純正バタフライキャブに戻してだいぶパワーダウンのはずですが・・・今までとは全く違う吹けあがりの良さにオーナー様もビックリのようでした。


こちらは石川県のYさんの60FLH。

ようやくクランクまで全てバラせました。

クランクケースマッチングでこちらは左右ケースの合わせかなり状態良さそうでまずは一安心。
軽く洗浄後に各部点検。


 細かくしっかり点検したわけではないですが内側、外側、クラックや溶接修正痕無くかなり状態は良さそうです。
 こちらフライホイールワッシャー部。

左側はほとんど摩耗無い状態でしたが右側(カム側)が激しく摩耗してワッシャーもガタガタで回ってしまってます(画像では左右逆でややこしくてすみません・・・)

クランクピンとコンロッドレースのネジレで右側ばかりに負担がかかってたのだと思います。

摩耗、ネジレ等はバラした結果から見て言うのは簡単ですが実際加工して組む時は・・・

なかなか難しい問題です。
クランクバランス取りの穴は。。。

内側
外側とこんな感じでした。

余計な穴だらけじゃなくて良かったです。
クランクのシャフトは3本とも交換いたします。

コンロッドはしっかり洗浄してからクラックや曲がり、酷い摩耗等無いかどうか点検いたします。

この車両は過去にクランクまでオーバーホールされていましたが各部ひどい摩耗具合から判断するにかな~り大昔に組まれてたのだと思います。

もう少し各部細かく点検してから
改めてお電話にてご連絡致します。

2012年9月6日木曜日

ショベルのエンジンオーバーホール

 今月末に納車予定の69やけどエンジンは70年のショベル。

まずは本日エンジン分解。

各部点検し必要な部品を注文いたします。


一度オーバーホールされてる車両のようでピニオンシャフトはJIMS製が組まれてたので摩耗少なければそのまま使用する予定でしたが・・・

完全に・・・要交換。

残念です。

こちらはとりあえず今日はバラして点検確認のみ。

明日からひたすら洗浄など。
こちら今月中頃に納車予定のC野さんショベルリジット。

ヘッドは洗浄確認後にバルブシートカットx4。
当たり位置と幅確認して擦り合わせ&ラッピング後に洗浄。
ピストンは新品に交換するため現在内燃機屋さんからの戻り待ちです。

来週末には作業完了、テスト走行開始予定です。













石川県のYさん、見積もりもう少々お待ちください。

まだクランクまでバラせてません・・・。