2013年1月31日木曜日

今週は・・・

作業終わってから夜な夜な確定申告の準備&請求書、見積書作成などのため
ブログ更新する時間が無いです・・・

今週中には全て終わらます。

たぶん。。。。

と言うことは棚卸もやらなあかんのかー。(何で今頃・・・って感じですが)


あ、48FLは作業全て完了して後はテスト走行のみです。


事務仕事ってなんですぐ眠くなるんでしょうか・・・


2013年1月27日日曜日

48FLと59FLのミッション完成。

先に更新したブログに対して・・・

何やら質問らしきメールが届いてました。

同業者様?かな?

オーバーサイズのベアリングが44個入らない理由をもう少し詳しく説明してほしいとか・・・

え?先のブログの内容でわからなかったですか???

とか言うたら怒られる?

と言うことで作業報告の前に追記。

めんどくさい。

とか言うたら怒られる?

と言うか同業者さんだったら名前くらいメールに記載したらええのに・・・

さっきのこの図。某恥小さんからの難しい~説明文の中には僕が一番正確に知りたかった寸法が計算されてなかったのですが・・・

要するにSTDサイズのベアリングとオーバーサイズのベアリングを44個並べて円を作った場合、ベアリング内側での円の直径が何ミリかと言うことです。

オーバーサイズベアリングの場合、その直径がすでにメインドライブギア側の直径よりはるかに大きいのです。

と言うことで単純にメインドライブギアの直径+ベアリング直径×2+クリアランスでレース内径仕上げてもこんな感じでベアリングが1個入らないのです。


なんで???かと言うたらメインドライブギアの直径とベアリングの寸法と使用する個数の比率が元々おかしいからです。

正確には計算してませんが(と言うか僕はそんな計算できませんが・・・)メインドライブギア側の直径がもっと大きかったらちゃんとオーバーサイズのベアリングでも適正クリアランスで44個使用できるということです。



が、そんなメインドライブギアは新品でも無いということでわざわざ計算しても意味がなーい。

という結果です。。。

こんな感じの説明でOKですか?

自分の頭の中では昔からたぶんそうだろうと理解してますが
言葉で説明するとなると難しいです・・・。

 と言うことで作業報告です。

コレは。。。先週?
久しぶりにパーツ洗浄台の洗浄液を交換しました。

既に洗浄液と言うよりただの廃油状態でした・・・。

やっぱ最低でも2カ月ごとくらいに交換しないと駄目ですね。。。
 で、昨日。

48FLと59FLのミッションオーバーホール開始。

59FL、だいーぶ長いことお待たせしてスミマセン・・・。

メインドライブギアのブッシュ入れ替えてリーマー加工&ホーニングで仕上げて。。。
 キックシャフトのブッシュも交換しまして。。。
 シャフト痩せすぎでブッシュ交換してもすぽっと入ってしまいました。。。

と言うことでシャフト交換してその寸法に合わせてブッシュ内部を仕上げます。

ちなみにこちらは48FL.
 ここのブッシュも交換。
何となくこんな感じで圧入。。。


リーマー加工&ホーニング。
 こちらもブッシュ交換。


 先のブッシュにはまるシャフト部、偏摩耗酷過ぎないか点検。

まぁ。。。許容範囲内です。
 どんどん組んでいきます。

やはり新品のアンドリュース製メインシャフトは何か安心感が違います。

が・・・

昔のアンドリュース製と比べると・・・


そんなこんなで48FLと59FLのミッションも完成。

また作業報告が手抜きになってますが・・・

作業はちゃんとやってます。

今月はミッション6台分完成。

アレもコレも。。。

納車準備ガンバリマス・・・。

と言うことで修理待ちのミッション、

大分減ったなー。。。

でもまだ画像の他に車体から下ろしてないミッションが5台分。

+アイアンのミッションが2台分・・・

よし、とりあえず寝てからまた考えよう。

明日は定休日です。






Leave it out

ミッションオーバーホール時
、メインドライブギアのベアリング部にオーバーサイズのベアリング入れるには。。。

 メインドライブギアのベアリング部測定して
エンジンと同じく専用工具でグリグリしてベアリングレース内径整えて
使用するオーバーサイズのベアリング選定して44個の各ベアリング測定してクリアランス調整します。


で、ベアリングを入れて行きますが・・・

オーバーサイズのベアリングだとどのサイズでも43個しか入りません・・・

どうがんばっても最後の1個が入らない。

これは昔から何となく頭の中ではその理由は理解できてますが正確にこういう理由で1個入らないとまでは答えをだしたことなかったのですが・・・

それを某有名松本設計事務所の恥小様に図面で分析していただきました。
あ、この人です・・・


 これは純正ギアの平均的なサイズと使用したいオーバーサイズのベアリングに対してクリアランス足したレース内径の図と新品のアンドリュース製ギア(こちらの方が直径が大きい)とSTDサイズのベアリングを使用する場合の図
おぉ・・・
・・・

何のこっちゃさっぱり意味がわかりませーん。

難しい~説明文も色々書かれていましたがそこは省略するとして・・・

要するにどうがんばってもこの構造上オーバーサイズのベアリングはびっくりするくらいクリアランス広くしないと44個入らないという結果です・・・
計算上ではクリアランス100分の28ミリだったかな?


と言う事で何が言いたいかというと。。。

ここの部分をきちんと直そうと思ったらベアリングレースとメインドライブギアを
新品に交換してSTDサイズのベアリングで仕上げましょう。

と言う事です。

JIMS製のレースもアンドリュースのギアも非常に高価な物ですが・・・

きちんと図面で理論的に答えが出れば
お客さんにも説明しやすいかなと。。。

しかしハーレーは何故オーバーサイズのベアリングを作っているのでしょうか?

某マニュアルではこう書かれています・・・

オーバーサイズのベアリングを使用する場合、
何たらかんたらで・・・

最後の1個が入らなかったら・・・

Leave it out!!!

・・・。

ホンマかいな・・・。

真剣に悩むのが馬鹿らしく思えてしまうような説明ですがさすがにそれは無理・・・。


と言う事でミッションオーバーホールする時は最低限レースは必ず交換しましょう。


2013年1月25日金曜日

47FLナックルのガソリン漏れ修理。

ナックルさん、ガソリン漏れ修理。

シャットオフバルブ閉めてもキャブ側にガソリン流れてるのでシャットオフバルブ分解して点検。

その他、左右ガソリンタンクの連結パイプ、ジョイント部等からのガソリン漏れ箇所点検。
・・・

ぱきっとクラック入ってました。
シャットオフバルブ先端テーパー部に何やら傷が。。。










原因はコレでした。

何やらおかしな部品が(真ん中)中から出てきました。

これが引っ掛かってコック閉めても閉まりきらなかったようです。

元々はC型ではなく丸だった物ですが・・・

潰れて外れてしまったようです。
クラック入ってたガソリンパイプのジョイント部、とりあえず溶かしてバラします。

これは・・・ハンダ?


で、修正。

・・・

下手すぎですね・・・。
しかも・・・

中まで溶け込み過ぎて完全に詰ってしまってました。

注) コレは溶接ではありません。

中の詰りを取り除いて。。。
そんなこんなで無事修理完了。

直ってると信じてこの状態でタンクにガソリン入れます。

が・・・

めーっちゃ漏れ漏れです・・・

どこから???

と思ったら・・・




ガソリン携行缶のノズル部分がパックリ割れてここから漏れてました・・・


ナックルさんの方はガソリン漏れ無事解決。



パーツが入荷したので明日は朝から48FLと59FLのミッションオーバーホールです。


2013年1月23日水曜日

EVOダイナの腰上リビルト


リビルトと言っても・・・

バラして洗浄してガスケット交換のみ。

こういうのは時間かけてられないので集中して一気に終わらせなあきません。

こちらの車両は他店で腰上オーバーホールされたものなのですが。。。

あっちもこっちもオイル漏れ漏れ。

残念です。


まず昨日。

早朝からひたすらバラしていきます。

何とか7時までにここまでバラせたので朝飯休憩。

で、その後各部ひたすら洗浄洗浄。

EVOはオーバーホール済みとか言いつつ、かなりいい加減に組まれてるのが多いので要注意。


またやってしまいました。

ガスケット交換だけなのでバルブやらはバラさなくて良かったのですが・・・

ま、せっかくなので全部洗浄、バルブガイド内部軽くホーニング等&バルブシールも交換。



ピストン&リングも洗浄

バリ取りなど。

ピストンは010オーバーサイズが組まれていました。
 EVOのシリンダーベースガスケットとヘッドガスケットは何となくコメティック製よりこちらのジェームス製が好きです。

シリンダーベースからのオイル漏れはシリンダー下面の歪みが原因でした。

歪んだままメタルガスケット組むと・・・またすぐ漏れます。


オイルストーンで面研なんてしたら駄目ですよ。

余計歪みが増えます。

と言うことで前後共に面研修正しておきました。
で、組みました。EVOの腰上組む時はとりあえずここまで組んだら一旦終わり。

あ、カムはアンドリュースのEV27が組まれていました。

カムシールも交換致しました。

 で、数時間後に増し締め確認。

純正の2回にわけて締めつけ最後90度締めつけってやり方よりこちらの5回ぐらいにわけてトルクで増し締めの方が何となく好きです。




ロッカーボックスのガスケットもジェームス製のが一番良く出来てるような気が・・・

気のせい?

最近EVO用となると純正でも昔より物が悪くなってるような・・・

気のせい?

CCIとかの安モンは絶対駄目。


と言うことで完成。

オーナー様が自分で車検行かれるとのことなので純正マフラー装着。

オーバーホールじゃないのでコレといって何も修理はしてませんが。。。

エンジンの回転がとてもスムーズになりました。

不思議ですね。。。




2013年1月20日日曜日

ミッションの修理続き その2

昨日はブログアップするつもりで・・・寝てしまいました。

と言う事で昨日の作業報告です。

同じような画像ばかりで自分でも何が何だかさっぱりわからずな感じですが・・・

まずT原さんの73リジット、ラチェット部。

オーバーホールじゃない点検調整の時もここぐらいまではバラして点検します。
 リターンスプリング折れてました。

よくあることです。

このままでも問題ないですが。。。交換しました。
ジョッキーシフトにするならせめてここのブッシュは交換しておきたいとこです。
 と言う事で交換、ブッシュ圧入後リーマー加工&ホーニングで内径整えます。

まぁジョッキーシフトの場合は・・・

交換してもすぐにガタガタなりますが・・・

重たいシフトノブを付けるのはやめましょう。
 木箱入りの何とも高級そうなアジャスタブルリーマーKIT。

実はMADE IN INDIAの安もんで・・・

かなり精度悪い。

 続いてAさんの65パン。

ガスケットがついてなかったです・・・
ここもガスケット無かったです・・・

カリフォルニアから来日されたPANなのですが向こうではほとんど雨降らないからガスケットも必要無い??
でも外せばオイルはビチョビチョ。

と言う事でガスケットは付けときましょう。。。
 このパン・・・シフトが逆チェンジなってました。
(ニュートラルから上にフットチェンジで1速)

そう言えば下取りしたショベルも逆シフトのまま乗られてましたね!!

と言うことはこのままでもOKですか?笑

と思いましたがシフタードラム交換して元に戻しときました。
で、Fさんのシフター調整。

あ、Fさんのもラチェット部ちゃんとバラして点検調整してますが同じ写真ばかりでめんどくさくなったから飛ばしました・・・

何年かぶりに専用工具でニュートラルのセンター確認してみたり・・・

最近コレ全く使ってなかったです。
ニュートラルでセンター合わせると。。。

2速により過ぎてかなり駄目な感じ。

よりすぎと言うか無理やり2速側へ押し付けてる感じ。
と言う事で2速に入ってる時ちょうどいいくらいにシフター調整すると・・・

ニュートラルでは1速側と側面が接触しそうなくらいでかなり危険。

1速入ってる状態は確認できないのが残念。
 これはシフター調整がどうのこうのの問題ではなく・・・

社外品でよくあるシフタードラムの製品不良。

修正できますがかなり大変。

と言う事で純正の中古ドラムに交換致しました。
交換後改めて点検調整。

ニュートラル時のセンターOKで。。。


2速時もOK

3速、4速も同じように点検調整。

ちなみにTさん、Aさんのも同じように点検調整やってます。

また作業報告が手抜きになってきた・・・

Aさんのはノックピンの状態が悪くカバーが軽く脱着できない状態だったのでまずはノックピン部の修正から。

・・・

と、ここで修理のお客様が来店されたのでブログ終了。

そんなこんなでこの3台のミッション修理は昨日全て完了しています。


仕事しよ・・・