2013年1月27日日曜日

Leave it out

ミッションオーバーホール時
、メインドライブギアのベアリング部にオーバーサイズのベアリング入れるには。。。

 メインドライブギアのベアリング部測定して
エンジンと同じく専用工具でグリグリしてベアリングレース内径整えて
使用するオーバーサイズのベアリング選定して44個の各ベアリング測定してクリアランス調整します。


で、ベアリングを入れて行きますが・・・

オーバーサイズのベアリングだとどのサイズでも43個しか入りません・・・

どうがんばっても最後の1個が入らない。

これは昔から何となく頭の中ではその理由は理解できてますが正確にこういう理由で1個入らないとまでは答えをだしたことなかったのですが・・・

それを某有名松本設計事務所の恥小様に図面で分析していただきました。
あ、この人です・・・


 これは純正ギアの平均的なサイズと使用したいオーバーサイズのベアリングに対してクリアランス足したレース内径の図と新品のアンドリュース製ギア(こちらの方が直径が大きい)とSTDサイズのベアリングを使用する場合の図
おぉ・・・
・・・

何のこっちゃさっぱり意味がわかりませーん。

難しい~説明文も色々書かれていましたがそこは省略するとして・・・

要するにどうがんばってもこの構造上オーバーサイズのベアリングはびっくりするくらいクリアランス広くしないと44個入らないという結果です・・・
計算上ではクリアランス100分の28ミリだったかな?


と言う事で何が言いたいかというと。。。

ここの部分をきちんと直そうと思ったらベアリングレースとメインドライブギアを
新品に交換してSTDサイズのベアリングで仕上げましょう。

と言う事です。

JIMS製のレースもアンドリュースのギアも非常に高価な物ですが・・・

きちんと図面で理論的に答えが出れば
お客さんにも説明しやすいかなと。。。

しかしハーレーは何故オーバーサイズのベアリングを作っているのでしょうか?

某マニュアルではこう書かれています・・・

オーバーサイズのベアリングを使用する場合、
何たらかんたらで・・・

最後の1個が入らなかったら・・・

Leave it out!!!

・・・。

ホンマかいな・・・。

真剣に悩むのが馬鹿らしく思えてしまうような説明ですがさすがにそれは無理・・・。


と言う事でミッションオーバーホールする時は最低限レースは必ず交換しましょう。