2013年2月15日金曜日

コンロッド


先日バラして組み直した60FLH

原因はフロントロッドのレース内部の研磨が斜めなってると思ってたのですが・・・

いろいろ考えて各部よ~く点検していたら

 原因はこれでした。

リアコンロッドのカム側レース内側。

これは・・・気がつかなかったです。
 ちょっとでもおかしな力がかかればすぐ変形してしまうリアコンロッド下部。

縦横ななめで歪みないか点検はもちろんしてました。



綺麗に面研磨されてて寸法整ってただけでした・・・


それがまた結構面研されててコンロッドレース部の幅が狭くなりすぎていたためいつも使ってるS&Sのベアリングケージだと若干はみ出してしまってます・・・

ベアリングケージがコンロッドより幅広くはみ出てしまうとかなり具合悪い結果になるので今回は純正タイプのケージ(JIMS製)を使用しました。

これでもかなりぎりぎりでしたが・・・



と言うことで外側は面研磨されてて左右で並行なってますが当然レース内側は斜めなってるままなので画像のように部分的にだけフロントロッドのレース側面と接触してます。

これぐらいならよくあることでたいしたこと無いと思われるかもしれませんが・・・

結構やっかいなエンジントラブルを引き起こします。



 クランク組み終わってコンロッドがフリーの状態ではピストンピン位置での垂直確認、異常ない状態でも・・・

何回もクランクをクルクル回転させ続けてると軽く回ってたクランクが急に少し引きずるようなわずかな抵抗がでてきたり。

するとその状態ではさっきまで問題なかったピストンピン位置での垂直が画像のように若干斜めなってしまってたり・・・
この時コンロッドはこの状態からカム側には触れますがスプロケ側には全く触れないのです・・・

これがもう少しひどく斜めってると・・・

昨年オーバーホールした56FLのこの部分バラしたときのように
焼き付いているわけではないのにクランクピンやベアリング等がこの状態から全く抜けなかったりコンロッドがこんなおかしな状態止まってたり・・・




 と言うことでコンロッドレース交換します。

ここは専用工具使って慎重に。。。

変なやり方すると一撃必殺でコンロッドが死亡致します。
 抜いたレースを色々と点検し新品のレースとアレコレ比較して
新品のレースをアレコレ加工して内側もできるだけ並行なるようにとか何とか思いつつ圧入。


 レース交換するとレース内部がかな~りアンダーサイズなるので内面研磨がとても大変です。

前後ともレース交換しているので・・・

またしてもラップヘッド(研磨してる工具)要交換・・・

ちなみに摩耗したラップヘッドで内面研磨するとどんなけ研磨してもレース内径の歪みは修正できません。
徹底的に・・・

各部しーっかり点検。必要以上に点検点検点検。。。


点検点検点検・・・・


今度こそOKです!!!

今度こそ?

・・・

実は本日早朝から60FLHのクランクまた全バラして上記の作業を行ってたのです・・・

エンジンオーバーホール時にクランク2回もバラし直して3回も芯出しして組み直したのは初めてです。。。


何ともお恥ずかしい限りですが。。。今度こそ大丈夫です。

(画像は先日のと同じですが)

コンロッド、フリーの状態でピストンピン位置での垂直OK.
左右への振れも同じくらいです。

何十回何百回もくるくるくrくrくrくrkrrrtrrrrrと回転させ続けて様子見ましたが何の違和感も無くスムーズに回り続けてたのでOKです。

今日はちょっと疲れ過ぎてブログの説明文がかなり意味不明な感じで理解しにくいと思いますが・・・

まぁ何となくコンロッドにもいろいろあるんやな~ぐらいに思って下さい。