2013年7月2日火曜日

クランク芯出し、その他

 珍しく業者様からショベルのクランク芯出しのご依頼です。

ピニオンシャフト側のテーパー穴が傷みまくりとかスプロケ側はセンターが狂ってるとかでどー頑張っても芯出し出来なかったとか・・・

・・・

依頼受けてしまいましたが果たして芯出しできるのでしょうか・・・
 クランクピン側のテーパー穴も左右ともガタガタです・・・

こちらのテーパー穴修正は後ほど。。。


ピニオン側のテーパー穴。

痛んでると言うか・・・

何か溶接で肉盛りされてますやん・・・

しかもその溶接部、テーパーよりかなり盛り上がってます。

これなら芯出し出来ないのも納得です。

基本的にテーパー穴の修正はやりたくないですが・・・今回は4つともテーパー穴加工修正にて芯出しに挑みます。。。
まずはピニオンとスプロケットシャフトのテーパー穴修正後シャフト仮組みにてシャフトとフライホイールの直角点検調整。

これだけでだいぶ苦労しましたがまぁ何とか大丈夫??ぐらいまでは修正できたのでヨシとします。
芯出し開始前に念のためコンロッドレース内径やらクリアランス等点検したところ・・・

リアコンロッドのレース内径が左右でかなり誤差がありました。

業者様に連絡したところ修正してくださいとのことでしたので。。。
必要箇所だけねらって慎重に慎重にレース内径修正しました。


芯出し開始。。。

まずはクランクピン穴の歪みを探ります。

クランクピン穴が歪んで変な癖がついてると何回調整しても左右で同じ振れのとこにはまります。

と言う事で何となく理解できたので1度バラして左右のテーパー穴加工修正後改めて芯出し開始。

だいぶ苦労しましたが・・・
ピニオン側約1000分の5ミリ、スプロケ側ギリギリ100分の1ミリ以下まで追い込めました。。。
 こちらは先日フロントホイール交換したショベル。

16インチキャストから18インチアルミワイドリムに交換。

キラキラは駄目!

と言う事でスポーク1本1本ゴシゴシ磨いて輝きを消します。。。

結構疲れます。
 そう言えば少し前にホイール調整スタンドを買い換えたのですが・・・

前使ってた安もんのに比べるとびっくりするくらいスポーク張り&調整がラクにできました。。。
で、18インチだとフロントフェンダーとタイヤが干渉してしまったため現物合わせでフェンダーステーを加工。
完成。

お、何かいい感じです。

で、続いてマグネット取り付けご依頼のショベル。

訳有りの中古マグネットと言う事でまずはカムブッシュ入れ替えから
 専用工具にてカムブッシュのリーマー加工。

写真撮り忘れましたがカムのスラスト調整等など。
このマグネットは昨年分解加工修正してますが念のためもう一度分解点検。
 取り付け完了。

ブレーキペダルがマグネットに干渉してしまうのでアレコレ加工。

横に出すのはやめました。たぶんこれで大丈夫かと。

Lキャブにマグネット。。。

なんかゴツゴツ感満載です・・・
 200のリアタイヤ、迫力ありますねー
と言う事で完成。

今週末なら納車OKです。

とか何とか。。。

まだまだ作業報告溜まりまくってますが・・・

今日はこの辺で。。。