2014年5月17日土曜日

BIG DOG オイル漏れ修理 その2

まずはオイル漏れあった前後ロッカーカバー分解洗浄後、歪みを点検。

EVOでもツインカムでもS&Sでのこの部分は歪みよくあるので必ず点検いたします。

今回のは。。。

ロッカーボックスとヘッドの接地面がかなり歪んでいたので面研修正。
ロッカーアームのホルダー部分も点検。

こちらは前後共に状態よかったです。
ロッカーボックスだけしっかり面研してもヘッド側が歪んでいたら意味が無いので仮組して点検。

OKです。

ヘッド側は各ボルト穴周辺のみ軽くオイルストーンで修正致しました。
ロッカーボックス前後、で6面すべて面研完了。

これで安心して組み付けれます。

歪みがあると組み付け時、トルクレンチでしっかり締め付けトルク管理してもあまり意味が無くなってしまうので要注意です。


そう言えば私のEVOも同じS&Sのロッカーボックスなのですが(10年位前に買って未だ箱入りのまま新品。。。)

さすがに新品は歪み問題無かったです。


ロッカー部に使用されているボルト全て強烈なロックタイトの残骸を除去致します。

まずはダイス使ってちまちまグリグリ。。。


その後溶剤つけ置きで。。。

最後はブラシでゴシゴシ洗浄。

EVOからはこの部分、小さいボルトが多いので洗浄大変です。
ヘッドとロッカーボックス間のガスケットはこのタイプのメタルガスケットを使用致しました。

S&Sも現在はこのタイプのガスケットがKITに含まれています。

今回のはサイコ製ですが、純正の同タイプガスケットに比べるとプレスの型で盛り上がってる部分がかなり段差大きいので組み付け時のボルトの締め方にはかなり要注意です。

いくら良いガスケットを使用しても組み方悪かったらすぐにオイル漏れしたりしてしまいます。。。
ロッカー組み付け中ガソリンタンクのバイパスホースが邪魔だったのでホースを手で少しずらしならが作業してると・・・

突然ホースジョイント部から大量のガソリンもれが・・・

ホースが劣化してジョイント部が完全に割れてしまいました。

何とか手が届く範囲にあった物であたふたと応急処置して。。。
とりあえずは一度ガソリン全て抜いてバイパスホース交換。

ホースジョイント部、この手のカバー付きのはホースの状態が取り外さないとわからないので嫌いです。。。
気を取り直して・・・

何たらxパターンとやらでたたが1.5~2.5キロぐらいの締め付けトルクを数回にわけてちまちま締めていきます。
こちらも数回にわけて慎重に締めていきます。
このエンジン、ブリーザーがクランク側にもHead側にもあるのですが。。。

こんな感じで三又ジョイントされていました。

何となくですが。。。
この感じだと上下から排出される内圧がぶつかりあってエンジン内部に圧が残ってしまうような気がしたので三又外して2本出しにしました。

特にこの手の大排気量のエンジンはブリーザーがしっかりしていないとエンジン内部に圧がかかりすぎてガスケット部などからオイルが滲んできやすくなってしまいます。
この部分
面研しました。

よくここからオイル滲むからと無理にきつく増し締めしてしまってボルト折れたとか聞きますが。。。

きつく締めたら良いと言うわけではないのでこういう地味な作業の積み重ねでオイル漏れ対策。


Gキャブ。

フロートレベルなど点検調整
業者様から送られてきたマニホールドが。。。

違うタイプのでした。
S&S製ですが。。。

フランジ部が純正サイズです。

フランジ部歪んだりクラック入ってたりするのが多いので点検修正。
マニホールドはダメもとで元のやつを修正。

何とかうまいこと修正できました。


EVOからのこのタイプ、マニホールド部取り付け苦手です・・・

ゆっくりと全てのボルトを交互に慎重に締め付けていきます。

ここは組み方締め方悪いとすぐに2次エア吸ってしまいます。

そんなこんなで作業完了してキャブのセッティング開始。

と思いましたが車体に致命的損傷を発見してしまったため作業中断。。。

気付かずに高速セッティング行ってたら死んでたかも…

想像しただけでも背筋が凍りつくぐらいの損傷でした。