2014年10月23日木曜日

限界です。

 以前クランクケースの破損修理をご依頼されていたお客様がケースを持ってきてくれましたので状況確認。

カムブッシュ周辺のクラックは既に溶接で直されています。
 前側のエンジンマウントは左右とも半分なくなってしまっています。

ここは修理可能です。

が。。。
 リアエンジンマウントが。。。

見事に行方不明。

しかも破損部分周辺、かなり広範囲にわたって無数のクラックあり。

これは。。。限界です。


オーナー様は何とかマッチングのこの50FL純正ケースでエンジン修理を希望されておりましたが。。。

ライトケースは57年でレフトケースのエンジンナンバーは明らかに偽物ですとお伝えした所。。。

それならばこのケースには何のこだわりも無いと諦めがついたようでした。








クランクケースやシリンダーヘッド等の破損修理は。。。

どんな物でも溶接で直せると言うわけではないので
ここまで行ったら限界ですと言う例でした。


2014年10月21日火曜日

ご迷惑おかけいたしました。




先日ウチのブログの内容がきっかけで某ネットをお騒がせしてしまった件ですが



今回の一件は相手方ショップさんの誠意ある対応のもと

問題視されていたバイクのオーナー様も十分納得されたうえで

円満解決となりました。


以上。




























2014年10月18日土曜日

フライホイールの重量配分。

当店ハイレベルなお店では無いので常にアナログな手法で
何かと試行錯誤の毎日です。

クランクの重量配分と言えばバランス取りのことではなく。。。

フライホイールの総重量に対する上下での重さの配分、
それに対するコンロッドの重さ、ピストンの重さ等を考慮して
バランス取りするときのウエイト重量をいくらにするか考えます。

ナックル~ショベルの純正クランクであればだいぶ理解出来てきましたが
今回のT&O製やS&S製のフライホイールはまだイマイチしっかり把握できていないのが正直なところです。

 T&O製とショベルの純正。

厚みは同じくらいでこちら側から見てるとほぼ同じような形状に見えます。
 でも裏側を見ると・・・(こちらはピニオン側ですが)

かなり形状が異なり上下の重量配分が大きく異なります。

だからこのT&O製のは純正と比べると下側が重くなる分このようにバランス取りの穴が多いのでしょうか?

もう少しよく考えてから作業にかかりますのでもうしばらくお待ちください。
こちらはS&S製ストローカークランク

ウエイトリング製作圧入して総重量を増やした上で・・・

ストローカー&ビックボアであるということを前提に極端にレスポンス良すぎて高回転まで一気に回り過ぎてしまうのと振動を抑えつつ

トルクは増したいみたいなノリで。。。

バランス取りに悩みます・・・





そんなこんなでエンジンの特性を大きく左右する元となるクランクの重量配分。
なかなか難しいです。

2014年10月12日日曜日

ツインカム、ツインカム、のアレコレ作業報告。


EVOやツインカムなどの現行車乗られてるお客様達から
MOM行ってみたいけど旧車ばかり対応してる感じやし行っても相手にされなさそう・・・
みたいな感じで前々からよく言われますが・・・

全然そんなこと無いです。
車検だけでもオイル交換だけでもちょっとした部品交換でも
なんでも対応致します。

が、突然来店されても対応できないことが多いので
来店される場合は事前に連絡お願い致します。

またしてもフェイスブックの総集編みたいなやっつけ作業報告で申し訳ございません。
しかもかなり長期間の溜まり過ぎでいまさら?みたいな感じですが。。。



Sさんロッカー車検。

K山さんご紹介ありがとう御座いました。

前後ブレーキオイル交換
 この場合マスター&キャリパーを分解洗浄までは行っていないので多少の汚れが残ってる場合があります。

ブレーキオイルはASHのdot4を使用致しました。
ご依頼あったオイル漏れの点検。

果たしてどこから漏れているのか。。。

この辺りバラしてしっかり洗浄して。。。
 かなり長時間エンジンかけっぱなしで様子見ましたが原因わからず・・・。

納車後、漏れはどうでしょうか???

漏れてないことを願っております・・・


今回エンジンオイルはRO'S 20w-50、
ミッションオイルはASH 80w-140を使用しました。

次回リアキャリパーのカスタム、楽しみにしておりますので時期が来ましたらまたご連絡お願いします。


Tさんツインカム車検。

ウインドシールドの取り付けとシート加工はもう少しお待ちください。。。


何かと問題が多すぎるAさんツインカム ダイナ

06年式のダイナは何かと不具合多すぎ??

今回はプライマリー部オイル漏れ修理とミッションオイル漏れ修理。

 メインシャフトに圧入されてるカラーが・・・

奥まで圧入され過ぎてメインドライブギアのシール部分までめり込んでます・・・

こうなるとカラーを外す専用工具が使えないためカラーに段付きスペーサー溶接して取り外します。

溶接してしまったカラーはもちろん要交換。

在庫あって良かったと思いきや・・・
ここのカラー、ちょうど06年から変更されてました・・・


 カラーに押しつぶされていたオイルシール。

かわいそうなことになってました。。。
 プーリー外せば。。。

錆び錆び・・・

と言うことはここはオイル漏れてないということなのですがこの錆が問題アリと言うことでシール交換。

しかし・・・
錆び錆びすぎて?メインドライブギアのスペーサーが全く持って外せません・・・

これまた溶接でプーラー使って外す?

と言うことでここのスペーサーを次回交換致します。

プライマリーのベアリングも交換しますので部品揃うまでもうしばらくお待ち下さい。。。

中華料理屋 龍香(ロンシャン)さんのスポーツスター車検。

リアブレーキオイルが全く無いとおもったら・・・

パッドが減り過ぎていましたので交換致しました。


何かわからんけど調子悪いと来店されたKさんスポーツスターは。。。


キャブレター分解洗浄とマニホールドのシール交換で復活致しました。

 こちらYさんツインカム。O川さんご紹介ありがとう御座いました。

ブレーキとシフトペグの位置が遠いので何とか加工して欲しいとのご依頼。

これはアレンネス?

この手のアルミの材質は溶接に不向きで溶接しても強度が無くなると聞いたので・・・

如何に加工するか悩みます。
 ブレーキのアームが付いている根本部分。

この穴を均等にズラして穴開け直したらちょうど良くなるかなとか考えて・・・

この時はとにかく納車まで時間がなく外注機械加工に出せなかったのでかなりアナログな図面製作で何とか加工致します。
 こんな感じで・・・

平行、対格に線をいっぱい書きます。

で、元の穴の真ん中ぐらいで直角に重なる部分が今回開けたい穴の位置。。。

ホンマかどうかは自分でも半信半疑でしたがなんとなく。。。
 たぶんこれでOKっぽい。。。
 穴開けてタップでねじ切り。
おぉ。。。

ばっちり取り付けできました。

が・・・・
予想以上に角度立ちすぎで後ろに行きすぎてしまいました・・・。

元はこの位置。

悩む・・・


 何となく・・・反対向けにつけてみる。

おぉ。。。。

奇跡的にバッチリOKです。


 同じくシフト側も。


切って短く溶接できれば簡単なのですが。。。

たぶん溶接肉盛りは問題ないということで肉盛りして平らに削って穴開けてこの位置にペグ付けて余る先端は切断して形整えてバッチリです。

かなり頑張って見た目も良い感じに加工できたのに・・・

完成の写真撮り忘れ・・・

残念。

追加作業のご依頼。

ノーマルのシートベース加工して幅狭くしそれに合わせてスポンジも加工。

幅を狭くし厚みも薄くしてお尻の部分を少し前になるように致しました。


加工後の感想は。。。まだ聞いてないのでわかりません。

如何でしたでしょうか???
ツーリングの途中で ダイナ2000が壊れました。交換してください~とレッカーされてきたNさんFXR.

たまたま在庫あったのですぐに修理取り掛かりますが。。。
コイルの配線がちぎれてます。

もしや原因はこれ?

配線つなげ直しただけで見事に復活。

良かったですね。

それにしても・・・

故障でレッカーされても楽しそう・・・

(写真、FBから勝手に拝借してすみません)


S&S ビックボア&ストローカーエンジン、もうしばらくお待ちください・・・。





EVO カムギアとピニオンギアのマッチング点検 その他

奈良県のSさんEVO.

他店にてエンジンオーバーホールされて慣らし終わってもカムとピニオンの唸り音が気になるとのご相談。

車両お預かりまで長いことお待たせしてすみませんでした。

確かにギアの唸り音らしきメカノイズ気になりますが。。。

バラして点検。
 このブリーザーは。。。


 これは。。。
・・・。

なんでこのブリーザー見てこれが頭に浮かんだのかわかりませんがこちらは出来ればノーマルタイプに交換して欲しいとのことでしたので交換致します。
 ブリーザーホール点検致しましたが軽い修正のみで問題なさそうなのでこちらのSTEELタイプのブリーザーギアに交換致します。

ピニオンシャフトの先端部、結構焼けてます。
 カメラがしょぼくてすみません。。。

ブッシュ内部も結構焼けてます。
 カムギアとピニオンギアのマッチング、、、
 スラストワッシャー無しで組み直してみて確認。

ギアのマッチングは。。。キツイような問題無いような微妙なところです。

ギアのマッチングか先のピニオン部の問題か。。。

悩みます。。。

もう少しアレコレ悩んでから改めてメールにてご連絡致します。

 こちら神奈川県のKさんショベル

シリンダー内部ホーニングして

ピストンリングのギャップ調整加工。
バルブガイド、いつものシールが取り付けれるように加工して・・・
 少しバルブシートカット&摺り合わせで
ロッカー部も分解点検。
 ロッカーのスラスト調整して。。。

完成。発送。
 こちらOさんのショベル

バイク押すと非常に重い。


まずはフロントホイールのベアリング交換。

センターカラーの調整。









キャリパーも点検。

何故か左側のキャリパー、内側のパッドのみ激しく摩耗してなくなってます。

それが原因かピストンの動きが悪くほとんど右側のキャリパーしか動いて無い感じでした。




 シールの摩耗酷く少しオイル滲んでいたので分解してシール交換致します。
???

右側のキャリパー内部には綺麗な青色のブレーキオイルが。

左側のキャリパー内部には錆びてドロドロなった汚い茶色いブレーキオイルが。。。

マスター交換してブレーキオイル交換して左側はエア抜きやり忘れていたのでしょうか。。。
何にせよどちらもキャリパー内部がかなり酷い状態。

中古車販売するならブレーキくらいちゃんと分解点検シール交換しましょうね・・・。


しっかり洗浄点検後、パッドは左右新品に交換して組み付け。
左右ともスムーズに動くようになりましたがブレーキのタッチがバラす前より柔らかすぎです。。。
元々は片方のキャリパーしかちゃんと動いてなかったので絶妙なバランスで
ブレーキのタッチも悪くない感じだったのでしょうか。。。
マスターのサイズが合ってない???