メインシャフトのインナーレース、ここは圧入されてて専用工具で脱着するのですがスポっと抜けちゃいました。
なんとインナーレースが真っ二つに割れていました。
こんなこと初めてです。。。
プライマリー部オイルシール2個とベアリング交換致しました。
ここで1つ疑問が。。。
このインナーレースとベアリング、EVOの頃からこの06年の5速ミッションまでは共通のはずなのですが(ダイナは06年から6速なのでレースとベアリング、メインシャフトが変更されてます)
ソフテイル系は06年では共に変更無し。
ツアラー系は06年だけインナーレースのみ6速用でベアリングは5速用。
純正パーツカタログでもそう記載されています。
と言うことで純正の新品で改めて計り比べます。
外径は5速用の方が大きく。。。
内径も5速用の方が広いです。
と言うことは当然5速のメインシャフトに6速用のインナーレースを圧入するとキツいです。
だからインナーレース割れていたのでしょうか?
ちなみに06のツアラーのメインシャフトはそれ以前のと同じです。
新車から今回初めてこの部分を分解したので元々6速用のインナーレースが組まれていたのだと
思いますが(パーツカタログでもそう記載されていますし)
何故06年のツアラー系だけこうなっているのでしょうか???
ハーレージャパンにこのことを質問したら
「質問内容の意味がわかりません」
と言う素敵な回答しか貰えませんでした。
どう考えても納得できないので今回インナーレースは5速用のを組み付けいたしました。
これが何か意味があるのか単に間違いなのか知っている方いれば教えてください。
最近やたらと続いたプライマリー部からの異音と言う不具合。
セル回した時やエンジン止めた時にガラガラかゴロゴロっと一瞬異音がしたり走行時は異状なくアイドリングではゴロゴロガラガラと異音する原因はほとんど全てエンジンスプロケットのナットが緩んでいます。
これは出来るだけ早く修理しないとかなり大変なことになってしまうので気になる方は早めに点検することをお薦め致します。
初期緩みの場合は走行時アクセル戻してエンジンブレーキかかった時にゴロゴロっみたいな異音が一瞬聞こえます。
ここが緩んだまま走行続けるとステーターローターが激しく摩耗し使用不可能になります。
ここのスプライン部がいたんだり。。。
スプロケットシャフトのスプライン部が傷んだりするとどれだけ増し締めしっかりしてもすぐにまた緩んでしまいます。
MOM
↑↑↑ 昨年ブログに書いた時の車両の場合、もはや手遅れでエンジン全バラ、クランク交換になってしまいます。こちらのはオーナー様からの依頼でとにかく何とか応急処置でとの事でしたので無理やり修理致しましたが。。。
因みにその車両、他店で売りに出されたとか何とか噂で聞きましたが大丈夫なんでしょうか。。。
今回シャフトの摩耗は何とかOKレベルでしたが少し段付き摩耗、バリありましたので修正致しました。
ステーターローターは純正を使用致しました。
この辺も摩耗酷かったので交換。
スターターのリングギアとスターターギアのアタリが悪くリングギアが激しく傷んでました、
今回は研磨修正で何とか。。。
こちらもバリなど加工修正。
エンジンスプロケットが大きいのに交換されていたのですが。。。
こちらプライマリーチェーン。
普通こんな感じです。
しかしエンジンスプロケットとセットで販売されているこのプライマリーチェーン、
リンクが半チェーン分のみ延長されててこの部分当然こんな感じの折れ方です。
大丈夫なんでしょうか、、、これ。
クラッチ部、洗浄点検。
このプライマリーチェーン、あまり精度がよくなくてチェーン調整したら緩いとことキツいとこの差がだいぶありました。
ギリギリ。。。緩めのとこで合わせたので部分的には緩すぎるところがあります。
チェーン調整される場合は注意して必ず1周回して数か所でテンションを点検してください。
エンジンのクランク部オイルシール交換
ミッションはメインドライブ部、5速エンド部、シフターシャフト部のオイルシール交換。
メインシャフトのスプライン部、かなりバリなどありますのでこんな感じでオイルシール組み付けては危険です。
シフターシャフト部も同じです。
今回シール類は全てジェームス製を使用しています。
最近ツアラー系のお客様もかなり増えました。
しかしデカいですね・・・
2台お預かりするだけでも焦ります・・・