リアコンロッドの両サイド、フライスか何かで面研されてます。 それ自体はもちろん問題ないのですがここが面研磨されてる場合、当然左右の幅が狭くなってるので・・・ |
いつも使用してるこのS&Sのベアリングケージだとコンロッドの幅よりケージの幅の方が広くなってしまい ケージがコンロッドからはみ出してしまいます。。。 そうなると具合悪いことが多いので今回は仕方なく純正タイプの鉄製のベアリングケージを使用致しました。 純正タイプの鉄製のは純正アルミケージや写真のS&Sケージより幅が狭いのです。 今回この車両にはアルミケージが組まれていましたが・・・ |
バラした時の点検で前後ともコンロッドが大きく左側に偏ってたので・・・ |
前後ともコンロッドに対してレース内径の加工が斜めになってしまってました。
この部分もこんなアナログな手法でやってるのでなかなか完璧に直角で仕上げるというのは難しいです・・・。
気のせいかもしれませんがこのTOOL、JIMS製のよりイースタン製の方が加工やり易いです。。。
上の写真のはJIMS製。
JIMS製のはフロント用とリヤ用で2セット持ってるのですが。。。
最近あまり使ってません。
ひたすら測定。
元々ここのクリアランスは全体的にかなり広くガタガタでしたがフロントの一部分のみ極端にキツい部分があったりで・・・
ガタガタと言う表現について何かもう少しきちんと説明して欲しいと先のブログをアップした時にお客様からお願いされたので後日その辺まとめて改めて追加報告致します。
続いてピストンピンブッシュの入れ替え。
純正?のプレス型ブッシュが入ってましたが・・・
それはまぁ置いておいて、まずブッシュの寸法測定。
コンロッド側も測定。
縦横でかなり歪みあったので
リーマーで修正。
これはかなり苦手です・・・。
こういう部分はできることならフライスか何かでしっかり固定して機械加工で仕上げたいとこです。。。
それでもまだブッシュの外形がかなり大きかったので。。。
治具を旋盤にセットして調整し・・・
ブッシュ外形加工します。
点検してコンロッドに圧入。
で、今度はピストンピンに合わせてブッシュ内径をリーマー&ホーニングで仕上げます。
これも同じく機械加工で仕上げたいと言うのが本音です・・・。
点検。
ピニオンシャフト。
ロックタイト(ネジの緩み止め剤)がべったりと付いて固まってオイル穴が半分くらい塞がってしまってたので除去します。
オイル通路もひたすら洗浄。
洗えば洗うほどに・・・
かなり異物が出てきます。
ひたすら洗浄。
シャフト単体でも点検。
フライホイールワッシャー交換。
今回は・・・鉄のワッシャーを使用しました。
続いてクランクバランス取り。
元はこんな感じで穴が開いてました。
まずは全て穴埋めから。
全て? 若干ミスってますが・・・
ちなみにバランス取りのやり方、重量配分などは人それぞれ考え方がいろいろ異なると思うので何が正しいのかは私にはわかりません。
今の私の考え方としてはとにかくクランクが重くなる重量配分で左右を合わせるという感じです。
と言うことでピストンやコンロッドの重量測定からの計算は今はやってません。
(ピストンの重量合わせとかはやってます)
今回コンロッドのサイドスラストが・・・
ちょっとキツ過ぎたかも。。。
と言うことで慣らしはかなり慎重に行います。
これは・・・スプロケットシャフトです。
何か思うことがあったのだと思いますが何故に写真撮ったのか・・・
記憶にありません。。。
すごい点火タイミングマークですね・・・・。 あ、思い出しました。先のスプロケットシャフト、クランクとの直角が全然でなくて あれこれ悩んでて。。。その時こんな落書きしてたり・・・。 |
改めて各部しっかり洗浄し・・・芯出しに備えます。 |
芯出し。 いつもは左右の触れ1/100ミリ以下ならOKとしていますが 今回はオーナー様がかなりの物を求められているので・・・ 出来るだけ左右の触れ0に近づけれるようにひたすら頑張ります。。。 |
クランクピンナット締め付ける時とかに使う台。 こんな感じに加工して・・・ |
下から締め付ければ最終増し締め時にズレにくいかな?とか思ったりしたのですが・・・ あんまり意味なかったです・・・。残念。 |
もはやこの辺まできたら芯出しスタンドのテーパーや測定誤差などで ほとんど正確な測定は不可能だと思ってます・・・。 なんとなくですが1目盛りが1/1000ミリのピックゲージで測定して 左右の触れはこんな感じで・・・。 |