シリンダーベースのガスケットがカチカチになって割れてオイル漏れていました。
EVOのここのガスケットって何故にシリンダーの面よりこんなに小さいのでしょうか?
今回使用したのはサイコ製のフォーマットです。
こんな感じでシリンダーの面とガスケットが同じ方が何となく安心感あるのですが。。。
ヘッドとロッカーボックスの間のガスケット。
ジェームス製?
10年以上前ならこのガスケットが良いと思って私もよく使ってましたが。。。
このオレンジ色のコーティング、やはり駄目なんですね。
ベロベロのドロドロなってエンジン内部に落ちてオイルと一緒に流れて行ってしまいます。
ピストンは綺麗でした。
シリンダー内部はちょっと。。。
って感じでしたので軽くホーニング致しました。
問題は無いと思います。
燃焼室はこんな感じ。
まぁ普通だと思います。
ピストンリングは面研磨してバリ取り致しました。
ヘッドは上下面ともに面研磨してステムシール交換致しました。
バルブステムとガイド、シート現状でまだ大丈夫な感じでしたのでガイド内部軽くホーニングとバルブ摺り合わせ致しました。
カムカバーもガスケットとシール交換致しました。
カムブッシュ、軽くホーニング致しました。
まだまだ大丈夫だと思います。
タペットも分解して点検。
EVOはカムカバーもタペットもショベル以前みたいに容易に分解できないのでせっかく腰上バラしたのなら。。。
と言う感じで勝手にやってますがカムカバーとタペットの分解ガスケット交換は工賃サービスでやっておりますのでご了承ください。
いつものことですが。。。
完全知恵の輪状態のリアロッカーカバー。。。
ハマりません。。。
マニホールドが変形してしまっててシール新品でもキャブレター差し込んだら緩々でしたので。。。
マニホールド修正致しました。
キャブレター内部がかなりゴミだらけでした
ニードルにも何か怪しげなコーティング剤がべったり付いていたのでしっかり洗浄。。。
なかなか取れませんでしたがこれは何が付着していたのでしょうか。。。
ミッショントップカバーからのオイル漏れも修理依頼ありましたのでカバー開けます。
その為にオイルタンクとセルモーターを外しました。
シフターアームの後ろのナットが緩んでたので締めたら真ん中のネジも回ってしまいました。
と、オーナー様が言ってたのでシフターの調整から
写真縦ですみません・・・
こういう調整です。
この調整スクリューは先端がこんな感じでオフセットされていて
シフター調整してロックナットを締めようとしたら・・・
折れました(涙
エンジンスプロケットスペーサーが傷んでいてオイル漏れていたのでスペーサーとシール交換。
シールの組み込みはやはり専用工具使うのが安心です。
叩いて入れるとシールがすぐに変形してしまいます。
スペーサーはJIMS製でシールはジェームス製です。
純正のスペーサーよりJIMSの方が若干丈が短かったのでその分ここのスペーサーリングの厚みを足しておきます。
このプーリーのスプライン部。。。
よくわかりませんがこれは逆なのでわ。。。?
当然こんな感じになるのでナット締め付けたらワッシャーが激しく変形してしまってました。
ワッシャー変形したり割れたりしたらナットの緩みの原因になってしまいます。
と言うことで逆に付け直しました。
ステーターローターの側面にもノーマルと同じように分厚いスペーサーを取り付けいたしました。
これならワッシャー変形する心配が無いので安心です。
ミッション内部のブロンズっぽい金属粉はいったい何なんでしょうか?
EVOのミッション内部にはブッシュは無いのですが・・・
後付けされてるキックキットのラチェットギアのブッシュ??
キックカバー内部、変な異音するので後で点検致します。
シフターシャフトのオイルシールも交換。
シール組み付け時はシャフト先端のスプライン部の保護をお忘れなく。。。
オーナー様がご持参された新品のプライマリーベルト。全くと言っていいほどキツ過ぎてはまりません・・・
何とかハマりましたあまりにもベルトのテンションがキツ過ぎて危険と言うことで。。。
オーナー様に了解頂いてバックプレート切断してミッションを少し前にズラします。
ベルトのテンション調整した位置でミッションマウント固定してプレートもしっかり固定して。。。
プレート溶接。
写真無いですが溶接後、研磨してバフがけして切断溶接痕を綺麗に修正。
写真には写ってませんがベルトの張り調整のためリアショック両側取り外してミッション位置を動かしてます。
オイル漏れやベアリング焼き付きの原因になってしまいます。
EVOのソフテイル系はまだこんな感じで調整できますがそれ以外モデルでミッション位置変更出来ないやつはどうしたらいいのでしょうか??
怪しげな異音がしたりしなかったりのキック部分。
ラチェットギアの状態が悪いと
と言うことでラチェットギア修正研磨致しました。
キックカバーとクランクギアの干渉部は少し削っておきました。
しかしこの構造・・・
クラッチ切ったらケーブルがゴリゴリっとカバー内部にこすれています。。。
と言うことでカバー加工。。。
と思いましたがリューターでは無理でした。
これなら何とか。。。
90度アングルのリューターが・・・
初めて便利だと思った瞬間でした。
これでOKです。
が、、、、
キックシャフト、かなりでっぱってます。
ここにクランクギアが取り付けられるのですがこれではクランクギアのスラストがガタあり過ぎです。
クランクギアとラチェットギア、
走行時などはこんな感じでラチェットギアはプレートで押されてフリーになってます。
キックシャフトが中入ってたらこんな感じで正常ですがスラストにガタがあってクランクギアが外側にある状態ではプレートがラチェットギアを押し切れずにガラガラがらっとラチェットギアから異音がしておりました。
と言うことでクランクギアのスラスト、修正しておきました。
キックしてる間はクランクギアのプレートが無い部分でラチェットギアがこうなって。。。
メインシャフトを回します。
キック踏み切ったらまたこうなってラチェットギアはフリーになります。
と言うことは。。。
キックしてる時しっかり踏み込んでいればケッチンってならないはずです。。。
点火時期があまりにも早すぎたらわかりませんが。
ケッチン骨折にはご注意を。
クラッチのアジャストスクリューが割れていたので
交換致しました。
ココからの車検点検整備は佐川氏にバトンタッチ。
ネックベアリングが締め付けキツ過ぎてゴリゴリなっていたのでスプリンガー外してネックベアリング点検。
ベアリング&レースはまだ大丈夫そうでしたので洗浄してグリスアップ致しました。
スロットルケーブル注油。
ホイールベアリング点検、洗浄、グリスアップ。
キャリパー洗浄点検。
ブレーキパッドはまだ大丈夫でした。
スポークの緩み&リムの振れ点検
ブレーキオイル点検。
ブレーキ&クラッチレバーグリスアップ。
クラッチケーブルにも注油。
リアブレーキもまだ大丈夫でした。
リアホイールもベアリング点検、グリスアップ。
バイクリフト使いましょうよ・・・
リフト3基もあるのに。。。
フットブレーキの可動部と
シフトの可動部もグリスアップ。
以上、フロント廻りまでバラした場合の車検点検整備費用は30000円です。
(ツアラー系など除く)