新車からずっとご自分で車検行かれてたらしく
かなり長い間整備等していなかったのと約2年間放置してたこともあり
しっかりと修理してくださいとのことでしたので。。。
作業内容は普段の車検整備より多くなりました。
各部慎重に点検しながらバラして。。。
まずは車検点検整備3万円コースで作業進めて行きます(税別)
各部、配線がかなり危険な状態です。
配線関係の修理は後ほどに
今回の作業報告、写真撮ってるのは佐川氏なのですが・・・
何の写真かわかりません・・・。
ネックベアリング点検
動きも悪かったのでだいぶ傷んでそうと思いましたが
洗浄すれば綺麗でした。
グリスアップして組み付けます。
この作業は今回の車検整備に含まれてます
ツアラー系などでごっついフロントカウル
とかが装備されてる場合はその部分の脱着費用が別途必要になります。
ベアリングレースも変な摩耗や段差無く、洗浄して少し磨けば大丈夫でした。
ホイールとフロントフォークバラして確認
オイルが汚れていたのとオイルシールが劣化していた以外は特に問題なかったので各部品洗浄してオイルとシール交換して組み付けます。
車検点検整備3万円コースでネックまではバラしますがフロントフォーク分解修理は追加作業となります。
フォーク1本8000円+オイル&シール代の追加になります。
ネック同様にホイールベアリング&レース洗浄して問題無さそうでしたので
グリスアップしてダストシール交換して組み付けます。
リアも同様に。
オイルタンク、内部がけっこう汚れていたので
取り外してひたすら洗浄。
こちらの作業は車検点検整備に含まれない追加作業です。
確認。
綺麗になりました。
ホースがかなり傷んで補修されていたので交換致しました。
ソレノイド接点の点検。
磨いて修正。
まだしばらくは大丈夫だと思います。
ソレノイド、セルモーターの配線部増し締め点検。
EVOでもツインカムでもプライマリー内部って特に点検したことないな~って感じであれば一度は確認しておいた方が良いですってのがコンペンセーターのナット。
緩いんだまま走ってるとステーターローターやエンジンスプロケットシャフトなど損傷して思いもよらぬ大出費になってしまう可能性高いです。
スプロケシャフトまで損傷するとエンジン全バラ、フライホイールごと交換になってしまいます。
緩んでるまでは行ってませんでしたがすんなり外れたのできっと近い将来緩んでたと思われます。
プライマリーカバーインナー
アウター共に激しい傷があります。
よくあるのですが恐らくEVOの途中からプライマリーカバーのボルトが真ん中のインスペクションカバーでも2本インナープライマリーにとまっているのを知らずに無理やりカバー外そうとスクレッパーか何かを叩きこんだような感じの傷です。
プライマリーオイルはASHのPSを使ってます。
シフトレバーシャフト部、錆落としてグリスアップ。
同じくリアブレーキのフットレバーシャフト部。
かなり錆びていましたが磨いて綺麗になったのでグリスアップでOKです。
タペットスクリーン確認。洗浄しました。
リアブレーキ、オイル漏れはありませんでしたが動きが渋かったのとオイルがかなり汚れていたのでキャリパーとマスター分解して点検。
マスター内部が少し傷ありましたが。。。
まだ大丈夫だと思います。
こちら点検とブレーキオイル交換&エア抜きの工賃は車検整備に含まれますが分解洗浄シール交換は追加になります。
キャリパー2000円、マスター4000円+シール代。
きれいさっぱりで動きも正常になりました。
キャリパーピストンに変な傷あったので悩みましたが。。。
オイルが漏れた感じ無かったので軽く修正して組み付けました。
同じくフロントもキャリパー&マスター分解点検。
クラッチケーブルに注油。
スロットル&アイドルケーブルは状態悪すぎたので交換致しました。
レバー可動部は洗浄とグリスアップ。
点火系は昔懐かしクレーンのHI-4が組まれてましたが火が飛ばないとの事で・・・
ダイナSに一式交換。
ダイナSのこのボルト。
新品でも必ず一度取り外してロックタイト塗って締め直すことをお薦め致します。
そのまま組むとかなりの確率でボルト外れます。
カムカバーのオイルシールからのオイル漏れはありませんでしたので軽く洗浄のみ。
ハンドルスイッチ、内部の状態がかなり危険な状態でしたので
配線むき出しでした。
修正しておきました。
この辺りの配線も軽く引っ張っただけで抜けちゃう状態でしたので。。。
念のため。。。
とオーナー様から予備のレギュレター預かっておりましたが
元のレギュレター裏側かなりひび割れて状態悪かったので交換致し増した。
車検整備の時であればこれくらいの交換はサービス致します。
新車購入時にショップのお薦めでFCRが組まれてましたがエンジン始動すらすんなりいかず、恐らく調子よく走れたことは一度も無いと思います
との事でしたので。。。
オーナー様が新品のまま保管されてた純正キャブを分解点検、スロージェット45に交換してから組み付け。
写真無いですがホース取り付け部、抜き取って真鍮一体型のに交換致しました。
増し締めした時に割っちゃいましたとお聞きしていたマニホールドフランジは交換致しました。
その他、エンジンマウントやミッション、リヤショックマウントボルト等各部増し締め点検。
バッテリーも新品に交換して完成。
バラしたついでに各部洗浄磨きなどやってたので車体全体かなり綺麗になりましたね。
と言うことで車検へ!
と思いきや・・・
イグニッションONでいきなりブレーカーがバチンと落ちる。
1番端のブレーカーが落ちてました。
恐らく何度も何度も飛んで戻ってをくり返してたせいかブレーカー差し込み部周辺が少し溶けてブレーカーが取り付けにくくなってましたので修正。
オレンジ・白の配線がショートしてます。
テールもつかないのでそこらへんでショートしてるのでは?と佐川氏に言ったのですが
佐川氏曰く、
テール&ウインカーに繋がるこのカプラー、オレンジ白は余ってる配線。
テールへは赤、黒、青だけ
という先入観で・・・
ハンドル周辺がまだどこかおかしいのだと判断したらしく
再びガソリンタンク等取り外して点検。
全く異常なし。
悩む佐川氏・・・
結局ショートの原因は。。。
激しく錆ついて取り外し困難だったテール球。
こんなけ錆び錆びだったらショートします。
しかも余ってる配線はオレンジ白ではなく青でした。
だからテール周辺の配線って言ったのに~
(もちろん何の確証も無く言っただけですが)
めちゃ錆びてます。
と言うか・・・
車検点検整備したらここもウインカー球部も点検して球外してグリス塗ってるはずですけどね・・・・
ってことで佐川氏、最後の最後で作業やり忘れが致命的時間の無駄となりました。
それより何より今回一番危険な状態だったこの配線は何の配線なんでしょうか・・・?
バッテリー直でプラスに接続されていて
ギボシむき出しのままナセルの中に宙ぶらりん状態でした
コレがショートしたらイグニッションON/OFF関係なく配線燃えます
あぶなかったですねー。。。