ミッションのベアリングローラーひたすら計測
88個×5台分=440個。。。
結構しんどいです。。。
ミッションオーバーホールは割と早く作業できるので合間合間でまとめて。。。
とか思ってたら20台分くらいオーバーホール溜まってしまってました。。。
とりあえずは10台分まとめて一気にとか思ってましたが・・・
ミッションオーバーホールはまとめてやった方が効率良いと昔から思ってましたが。。。
限度超えたら逆に効率悪かったです。。。
結局スラストワッシャーとかがストック足りなくなってとりあえず5台分だけ終わらせました。
今回の作業報告はHさんの58FLHとミッションのみお預かりで年式わからない広島のHさんパンです。
どちらもHさんパンでややこしくてすみません。
58FLH、メインシャフト右側のベアリングとハウジング交換
Hさんパンはベアリングのみ交換。
ベアリングのローラーってなんで磁気を帯びてこんなことになっちゃうのでしょうか?
不思議です。
このまま組んだら何か問題あるのかどうかはわかりませんが。。。
何となく気持ち悪いので磁力解除してから組みます。
なんでこれで磁力が無くなるのかも不思議です・・・
ちなみにコレ、普通のドライバー先端に磁力を付けたり解除したりできる物らしいです。
どちらもレースをJIMS製のオーバーサイズレースを圧入するためケース側ボーリングして
レース圧入して・・・まずは内径の歪みをグリグリ修正
わずかなのでやり過ぎないよう慎重に・・・
Hさんパンはメインドライブギアの摩耗多すぎて。。。
スタンダードサイズのローラーではこの時点ですでにガタガタ、、、
いつも同じこと言ってますがベアリングサポートの付かない64年までのミッションの場合は使用するベアリングはSTDサイズのみとさせていただいてます
と言うことで。。。
アンドリュースのメインドライブギアに交換。
こちらは58FLH。
同じくアンドリュースのに交換してます。
で、メインドライブギアのスラストを調整。
スラストワッシャー各種
色んな厚みがあるのですが。。。
ちょうど良いのが無かったりします。
Hさんのパンは元々スプロケットスペーサーがサンダンスさんとこのが組まれてて。。。
このスペーサーは2分割で真ん中にOリング入れれるようになてっるのですがこのOリング在庫もっておらず。。。
って思いましたが
こっちにOリング入れたのでヨシとします。
が。。。
このサンダンス製のスペーサー、内径とかの精度がかなり良いのでOリング無くても問題ないと思いますがまぁあれば尚のこと安心って感じなのだと思います。
と言うことで2分割じゃないやつって無いんですか?
あれば買います~。
JIMS製レースにアンドリュース製メインドライブギアでSTDローラー。
ミッションにはこんな感じでワッシャーがいっぱいあるのですが・・・
どれも加工精度悪く新品でもそのまま使えません。
歯医者さんみたいなリューターで
ひたすら面取りバリ取り。
小さい穴も全て面取りバリ取り。
この作業が終わったら再度スラストのクリアランスを確認します。
たまにバリ取ったらクリアランスかなり広くなったってこともありますので。。。
Hさんパン、ボルト穴全てかなり汚れていたのでタップで汚れ除去しつつネジ山も修正。
Hさんパンは部品ほぼ全てお持込して頂いていたのですが
JIMSとアンドリュースではカウンターシャフトの直径がかなり違うんですね。。。
58FLHはアンドリュース製のシャフト使ってます。
Hさんパンはお預かりしてたJIMS製のシャフトでブッシュ内径仕上げていたので。。。
アンドリュースのだとキツくて組めません。
Hさんパン、元のカウンターシャフトはかなり細くて
カウンターギアの内径もかなり広くだいぶ悩みましたが・・・
基本的にはこの場合カウンターギアASSY交換させて頂いておりますがなんせ高額な部品故に・・・
って感じです。
58FLHはSTDサイズのローラーでギリギリOKでした。
メインドライブギア同様にこちらもオーバーサイズのローラーで組むとこんな感じで最後の1個がハマりません。
と言うことで新品に交換しましょう!と言っちゃえば話は早いのですがまぁなかなかそうもいきません。
ここでだいぶ悩んで作業かなりストップしておりましたが。。。
とても信用できる大先輩の数多い経験からの有難いアドバイス頂けたおかげで。。。
今回はこれで組みました。
問題無いと思いますがオイル量の管理は常にお願いいたします。
お前のブログいつもうっとーしねんってまた言われそうですが。。。
ひたすらバリ取り面取り
ここも
ここも
こっちも
ブログとか読んでうっとーしいとか腹立つって言うなら読まなきゃいいのに・・・って思います。
なんでそう言いながらも読んでそれに対して悪口言ったりするのかがいまいち理解できません。
文句言ったり批判したいからわざわざブログをチェックするのでしょうか?
別に構いませんが僕にはそんなことする暇はないです。。。
ブッシュが入らないからっていきなりブッシュ内径広げるのではなく・・・
まずはバリ取り面取りして寸法確認したら入りましたってことも良くあります。
そのまま組んだらバリが酷くてブッシュ内部、傷だらけなっちゃいましたってのも勿体ないので要注意。
Hさんパン、メインドライブギアのシールがハマる部分にこのスペーサーが圧入されててショベル後期のオイルシールが付くようになってました。
組んだらこうなります。
うちでは初めて使う部品なので。。。。
オイル漏れたりしませんようにとただただ祈るしかありません。
ちょっと修正
ここのスプリングは必ず交換致します。
点検。
面の歪みを点検して
面研磨致しました。
この面は歪んでるとボルト締め付けた時にカバーすぐ割れてしまうので要注意です。
ブッシュ製作して圧入
こちらもブッシュ入れ替えてリーマー
センター調整
Hさんパン、ここのブッシュはお預かりしてたJIMSのブッシュに交換してリーマー。
この辺も加工修正
Hさんパンのクラッチリリースレバーのシャフト、
バラす前はかなり動きが渋い感じでしたが一度抜くと・・・入りませんでした。
シャフト修正
スムーズに動くようになりました。
ここも面研磨
Hさんパン、キックアームのシャフト修正。
58FLHは新品のシャフトに交換。
2台ともブッシュ入れ替えてリーマーで仕上げ。
Hさんパン、シャフトがかなり中に飛び出してます。
元々はこの分だけブッシュも中に飛び出した状態でスラスト調整されて組まれてましたが・・・
そのせいでクランクギアも当然内側に寄り過ぎてゴリゴリに干渉してしまってました。
クランクギアがこれだけ内側によってて正常に機能していたのかどうか謎です。。。
ここは内側にシムいれて上手くいったことがないのでまずは外側のガタを無くして調整致します。
OKでした。
Hさんパン、シャフトとギアのハマり具合、ガタが気になりますが今回はこのまま組んでます。
もし後にキックに違和感感じてバラシてここのナットが緩んでるようでしたらシャフトとギアの交換をお勧め致します。
そんな感じで以上です