連休明けにやっとピニオンレースが入荷。
VTやCCI、DSなどのカタログに無いサイズのレースのため入荷に時間かかってしまいました。
念のため2個仕入れときました・・・
で、今週火曜日からの作業報告です。
前回の製品不良だったレース抜いて新たに入荷したピニオンレースを圧入し恐る恐る内径を測定。
もちろんシャフトなども改めて測定。
レース内径もともとの歪み研磨を考慮して使用するベアリングを選定。
STDサイズ駄目、0002駄目、0004オーバーサイズで何とかいけるかなぐらいでした。
やっぱりちょっと元々の内径が広い。。。
で、改めてピニオンレース内面研磨。
グリグリ。グリグリ。。。。
結局微妙なとこで悩んだ結果、使用したベアリングサイズは0006インチオーバーサイズでした・・・。
これでやっとピニオンベアリングも入れ替えラインリーマー加工できます。
カムブッシュ製作、入れ替え、ラインリーマー加工は既に終わっています。
カムカバーをクランクケースに組んで専用工具使用して慎重にラインリーマー加工。
やること簡単ですが実際は結構難しいと言うか大変と言うか悩みどころ多すぎる加工部分です。
で、お次はピニオンシャフトとベアリングを仮組してクルクル回して点検。。。
び、微妙~です・・・。
わかる人にはわかるこの悩み。
特にナックル~ショベルまでのピニオンベアリングで56年前後のみ短い期間採用されてた長いベアリング故に。。。
こちらピニオンブッシュ
わずかに当たりがキツイ部分を少しずつアレしてコレして・・・
何度も何度も組んでバラして回して点検して・・・
もちろんブッシュ内径広くしたら簡単にスムーズに回りますが必要以上に広げてしまったら駄目です。
ここだけでかなり時間かかってしまいました・・・
写真が横向きですみません。
ここから56FLのクランクバランス取り。
クランクピン、ベアリング等の重量測定。
ピストン等の重量測定。
開業以来10年半にしてフルオーバーホールした車両では初めて使用するこのノーマルリプレイスなピストン。
オーナー様のリクエストなのですが・・・
ここ数年特にひどい製品不良、材質不良なご時世なんでコレで10年10万キロ以上の目標に不安がイッパイイッパイです・・・。
とにかくひたすら各部品の重量測定後・・・
今回もまた写真撮り忘れましたが各部計測した重量をアレコレ計算し・・・
オーナー様からのリクエスト通りのエンジン特性になるようこれまた過去10年半で初の重量バランスにて使用するウエイト決定。
と、言ってもリクエスト通りのエンジン特性になるかどうかなんて・・・全く持って何の根拠も無い単なる私の勝手なイメージからの重量バランスですが。。。
バランス取りする前に。。。
フライホイールワッシャーを選定し取り付けます。
フライホイールワッシャーの厚み測定。
で、フライホイールワッシャー組み込んでからバランス取り。
ですがその前に・・・
元々大量に開けられていた穴は全て埋めました。
これはピニオン側の裏面下部。
こちら同じくピニオン側の外側上部。
ピニオン側のバランス取り終了。
最終的に開けた穴は上部左右のこれらのわずかな穴だけ。
この部分、深く穴あける必要ある場合はここには穴あけませんがこれぐらいの浅い穴開けでいけそうな場合はここに開けちゃってます。
あれほど大量の深い穴が無くなったからエンジン特性はかなりオーナー様のリクエスト通りに近いはず!!
と、これまたなんの根拠も無い自信。
こちらも激しく深い穴だらけのスプロケット外側上部。
こっちはスプロケット内側下部。
ピニオン側同様に元々の穴は全て埋めてからバランス取りしてこちらも最終的に開けた穴はこれだけ。
ちなみに穴埋めする時は溶接でブリブリ・・・なんて絶対しません。
左右でこれだけ大量の穴埋めまくったのでハーレー本来の重たいクランクに無事戻ったかと。。。
でも実際走ってみないとどうなんかわかりませんが・・
と、クランクバランス取りに関して何だかんだ言うますが実際は・・・
バランスウエイト、何パーセントならエンジン特性があんなこんなとか
正直あんまり気にしてません・・・
左右のフライホイールでの重量バランスは揃えたいとは思ってますが。。。