2012年6月1日金曜日
悪い癖
悪い癖は人から指摘されてもなかなか治らない
のは。。。私ではなくて
56FLのフライホイールテーパー穴についている悪い癖。
先日のブログで書いてたようにスプロケットシャフトのテーパー穴の狂いは何とか解決してフライホイールとシャフトの直角出しはできて喜んでいましたが・・・
甘かったです。
あれから芯出しが何回やってもできずまたまた頭抱えて悩みこんでいました
まるで子供の落書きレベルの絵ですが本人かなり真剣なんで笑わないでください・・・
とりあえず1度冷静になって絵に描いて考えます。
元々スプロケットシャフトが斜め向いたまま組まれてそのまま芯出しされてたとすると・・・
左の絵のようにフライホイールは斜め向いてたはず。
で、テーパー穴の赤い部分 にすごく負担かかって痛んで広がって楕円になってるはず。
シャフトを直角に直して芯出しすると 痛んで広がった穴にシャフトが滑り込む癖が付いていて・・・
何回組み直してもこうなります。
元々と同じようにフライホイールが斜め向いてしまいシャフトは直角出てるのでフライホイールと同じように斜めなって下向いてしまいます。
これは芯出ししてるときのゲージの振れからもわかります。
コレを何とか修正しようと芯出しすると・・・
何回やってもこうなってクランクピンが斜め向いて芯がずれてこうなって・・・
今度は現状状態悪くないピニオン側のテーパー穴(赤い部分)に負担かかってしまいます・・・
(絵、間違えてます・・・赤い部分は下じゃなくて上側です)
何度も何度も分解調整し変な小細工いっぱい盛り込んで・・・
悪い癖にはまらないようボルトナットで矯正しつつ。。。
いつもの数倍慎重に何回にもわけて調整まし締めを少しずつ少しずつ繰り返し。。。
もはやこの3日間で何百回と同じこと繰り返し・・・
途中何回も諦めてオーナー様にフライホイール交換しましょう!と電話かけそうになりながらも何度もやり直し、もうコレでほんまに最後、これでだめなら電話しようと思ってた時。。。
やっとできました・・・
こういうテーパー穴狂って芯出せないやつは左右均等に触れが2/100ミリぐらいでって考えてましたが。。。
最終なんとか右5/1000ミリと左1/100ミリの振れまで調整できました~・・・
芯出しでこんなに悩んで苦労したのは初めてです。。。
今回いろいろ考えて普段使わないような工具まで多様し・・・
10年以上使い続けてる芯出しスタンド、普段は見慣れていて何とも思わない工具ですが
56FLの芯出しがやっと終わった昨日はこのスタンドが妙に誇らしげに見えました。。。
色んな小細工を多様して何とか芯出ししているので不安要素もありますが
もう2度とエンジンから出てきたらだめですよ・・・
と、これから10年以上56FLのエンジン内部で回り続けてくれることを祈りつつ組んで行きます・・・
クランクの芯出しは普段10分~30分。
どつぼはまってイライラしたときでも1~2時間。
3日間も頭抱えて病みそうになったのは初めてです・・・
ま、そんなこと言うてもしかたないのでどんどん遅れてる予定をいかに
取り戻して行くか考えつつ今日からまた頑張ります。。。