ラチェットトップ、分解していきます。
よくあることですが。。。
リターンスプリング折れてバラバラでした。
ここは状態に関係なく新品に交換致します。
トップカバーの歪み点検。
ガタガタガタ・・・
歪みまくりです。
メッキされててわからなかったですがこの黒く印している部分。
裏側よく見ると・・・
かなり広範囲で溶接修正されていました。
溶接後、綺麗に研磨してメッキされてるようです。
この溶接部分が歪んでいます。
これは・・・かなりの面研修正が必要です。
この部分の面研は機械加工では無くかなりアナログな方法でやっておりますがオイルストーンでスリスリ等ではありません。
メッキが邪魔で面研が大変ですが何とか完了。
溶接修正されて歪んでる部分以外はほとんどメッキが無くなりました。
改めて定盤の上で確認してもカタカタならずに綺麗にほぼ全面で接地しています。
オイルストーンでスリスリ面研などした場合、どうしても角が下がり易くなっいてしまい、面研したのにカバーボルト締めつけた時にカバーが割れてしまった・・・などよくある話です。
これはオイルストーンでスリスリした場合、余程の職人で無い限りどうしても手の動きと力加減でこういう風になってしまうのだと、
昔々、包丁研ぎ職人のおじいさんに教えて頂いたことがあります・・・
シフタ―シャフト等のブッシュ交換して内径リーマー加工で修正致します。
まずはブッシュ圧入。
リーマーで内径を修正。
アジャスタブルリーマーは慎重に慎重に。
この手のリーマーはどうもうまくいかへんし嫌いやと言う方はきっとブッシュ内径に対してリーマーの調整がキツ過ぎるのがほとんどかと思います。
リーマーの前に。。。
シャフトを加工修正して点検しておきます。
このシャフトでも、キックアームのシャフトでも先端部分のみ盛り上がってたり角が立ってたりでリーマー加工でやっと先端がブッシュに入るようになったと思いきや奥まで入れたらガッタガタでした・・・
なんてことにならないようしっかり点検。
何故そんなことを言うかというと昔々、自分がそれに気付かず何個もブッシュ無駄にしてしまったという恥ずかしい経験があったようななかったような・・・
キツ過ぎずガタも無くで無事完了。
ジョッキーシフトはこの部分ガタが出やすいので特に慎重に。。。
続いてシフタ―ドラムを点検。
バリや偏摩耗を修正してシフタ―フィンガーローラーの動きとガタを点検。
完成。
と思いきや・・・ギアの噛み合わせ悪くギギギギ~っと部分的に回りが悪いです。
元々はシャフトとブッシュがガタガタだったので上手く力が逃げてスムーズに動いていたのでしょうか??
ジョッキーシフトだとコレぐらいのキツさはわからないレベルだと思いますがキチンと1速から4速まで軽くスムーズに回るよう修正致しますが・・・
果たしでどこがどうキツイのやら・・・
シフタ―ドラムとカバーの干渉もあったのでここは少し削っておきましたが回りの悪さとはほとんど関係無かったです・・・
何度も組んでバラシテ研磨したり組んでバラしてギアの噛み合いなど凝視しまくりで目が取れそうなくらい疲れましたがなかなか改善せず。
シフタ―ドラムは純正ですがなとなくもう一つの社外品ギアがおかしいような・・・と言うことで
純正と見比べてみると・・・
何かおかしいです。
何となくですが何かおかしいです。
と言うことで純正のギアに交換。
あっさり軽くスムーズに回るようになりました・・・。
シフタ―シャフトとカウンター側のシフタ―フォークが摩耗酷かったので交換致しました。
で、仮組してまずはニュートラルでのシフタ―クラッチ位置点検。
どちらもキックカバー側に寄っているのでシム調整でシフタ―クラッチの位置を整えます。
そんなこんなで・・・と言いたいところですがリターンスプリングが在庫切れだったため完成は明日に持ち込みです・・・