2012年12月5日水曜日

過去最低のクランク

今まで10数年間に芯出ししたクランクの中で最も酷かったのは
今年夏に組んだ56FLでしたが・・・

本日、芯出ししてたクランクは・・・
56FLとは比べ物にならない程強烈にヤバいクランクでした。

あまり酷く言うとオーナー様がショック受けてしまうので良くないことかもしれませんが・・・
(実際56FLのオーナー様はブログに自分の作業報告がアップされる度ショックで凹んでたとか。)

ま、隠しても仕方ないのでありのままの作業報告です。

まずこちらオーナー様が持ってこられた新品で買ったらしいEVO純正クランク。

一度バラしてバランス取りやりなおしての芯出しですが・・・

新品???

スプロケットシャフト先端のテーパー穴に酷い傷?があって芯出し不可能(EVOはシャフトとフライホイールが一体物のため)

と言うことでこちらはこの芯出し専用スタンドでは調整不可能のため内燃機屋Tさんに外注依頼。
本日無事完成して戻ってきてます。
さてこちら芯出し以前に大問題のXLCRさん。

スプロケットシャフトとフライホイールの直角確認。
確認・・・

フライホイール側のテーパー穴痛みまくってシャフトがキチンと組めません。

これは56FLの時と同じ感じです・・・

なんやかんやと格闘し何とかスプロケットシャフト装着完了。

これだけですでに1時間・・・。



そういえば元のスプロケットシャフトはかなり状態悪かったので新品に交換しました。

他ベアリング類はもちろん新品に交換致します。

ちなみに元のスプロケットシャフト組むと笑いが止まらないくらいフライホイール振れまくってました。

続いてピニオンシャフトとフライホイールの直角確認。

こ、これは・・・なんだ???

何度組み直しても目視で充分過ぎるくらいフライホイールがブルンブルンとブレまくりです・・・。

ど、どうしようかと悩む。凹む。見なかったことにする。恥小さんのせいにして逃げる等など・・・

気がつけば3時間経過・・・


 で、これなら何とか大丈夫・・・レベルまで修正は出来ましたがこういう時はどうも気分がスッキリしないです。。。
よし!芯出し開始!!

の前にちょっと休憩。

悩みすぎて考えごとしすぎた時はいつも甘いものが欲しくなります。

本日の芯出しBGMはこれ。

ピンクの2曲目とノーダウトの1曲目はかなりお気に入りです。

と言うことで芯出し開始。

左右共にシャフトとフライホイールの直角出しはだいぶ入念に点検調整したのでまぁすぐ終わるだろうとか甘く考えてましたが・・・

1時間経過・・・2時間経過・・・3時間経過・・・

・・・・

こ、これは・・・


よし、できた!帰ろう。。。

・・・。

もしかして10数年間で初めて屈辱のゴメンナサイ、コレ無理デス。



言ってしまうのでしょうか・・・

バラして確認してわかったのは・・・

ピニオン側、マーカーで印つけてる部分、フライホイールのテーパー穴が強烈に広がっててクランクピンのテーパー部印付けてる部分と全く接触してません・・・

ちなみに反対のスプロケットシャフト側はまぁ普通にいい感じなのですが・・・

厳しいです。

とりあえず明日は再度挑戦せず違うショベルのエンジン組みあげて行きます。

その後で改めて悩んでみます。