ピニオンシャフト測定
違う、こっちが先でした。
昨日の続き、専用工具でピニオンのレース内径の偏摩耗をグリグリと加工します
綺麗に芯円なったら先に測定したシャフトの寸法とレース内径のサイズに合わせて。。。
ベアリングを選定。
1個1個ちまちまと測定。
わかってます。1000分の1ミリなんて当てにならないって言いたいのでしょ。
わかってます。
気持ちの問題です。
で、選定したベアリングのサイズからクリアランス計算し直して改めてグリグリやってレース内面研磨完了。
シャフトとベアリングを仮組してクルクル点検。
さすがに10年以上同じような作業何百回と繰り返してたらこのクルクル回したりカタカタとガタ見たりでクリアランスがこれは1.5/100ミリぐらいコレだと2/100・・・これなら2.5/100ミリくらいとかこの感じは内面偏摩耗が残ってるとかかなり正確にわかったりします。。。
精密な機械で測定しつつも最後は自分の手の感覚を信じます・・・
こちらは84FXのタペットブロック止めるネジ穴部分。
何かやたら短いヘリサートが入ってました・・・
その奥には金属パテ?がてんこ盛り。
全部取り除いてヘリサートのタップを奥まで切り直して合計4か所ネジ穴修正。
同時進行してると洗浄等がやたらと大変です。
スプロケットシャフトのベアリングレース、カムベアリングを圧入する前にクランクケース3台分ひたすら洗浄。
夏は洗浄液が異常に臭すぎて吐きそうになりますが換気と扇風機で何とか耐えながらひたすら洗浄。
まずはスプロケットシャフトのベアリングレース圧入から。
何かこんな専用工具を使ってケースに圧入致します。10年以上使ってるとこういう工具も何かボロボロなってきたなぁ・・・
圧入前はケースを温めておきます。
このクソ暑い時にこんなでかいストーブは危険です。。。
エンジン組んでる部屋はそんなに広くないのでまるでサウナ状態・・・
で、レースを圧入してからクランクケースが冷めるまでベアリングの調整等できないので先に反対側のクランクケースにカムベアリング圧入していきます。
カムベアリングは何かこんな専用工具使って圧入しますがどうもこれがまた最後まで圧入しにくいので。。。
最初はこの工具でベアリングが斜めってないか確認しながらゆっくり半分ぐらいまで圧入し・・・
この辺から奥までがこの専用工具ではやりずらいのです。
初めからプレスでやるとなかなか真っ直ぐ圧入やりにくいので面倒ですがいつもこの2段階でやってます。
ちなみにプレス使う場合は下の固定のやりかたも大事です。
そんなこんなでレフトケースもすっかり冷めたのでセットもんのベアリングとスペーサーをこの作業用に加工したシャフトに仮組して上からプレスで押さえます。
いつもメーカー出荷時のセットカはガタガタやん!って思ってましたがなんと今回は3個ともキツキツ。。。
適切なサイズのスペーサーを選定します
こんな感じで測定したりしてますが・・・
何よりまずこのスペーサー自体が物凄く精度悪いです。。。
こちら84FX
こちら 80FXWG
だいぶ迷いましたが・・・
で、お次はカムカバーのカムブッシュ、ピニオンブッシュ入れ替えラインリーマー加工です。
なんかごっついプレートの専用工具使ってまずはカムブッシュのラインリーマー加工。
コレじゃない普通の専用リーマーが欲しいなぁと最近よく思う。
セットしたらこんな感じ。
外側からのリーマー加工です。
ピニオンも専用工具&リーマーでこんな感じで加工。
自称日本一の刃物研磨屋、マッチョ吉田氏に特殊な刃先研磨してもらったこのピニオンリーマー
・・・
吉田氏、詳細な結果はまた改めて報告致します
確かにすごい切れ味です・・・が
切れなくていい部分がめっちゃ切れ味最高です!!
それじゃ意味ないやん。。。
とりあえず眠いから寝ます。
明日は休み!(月曜の代休)
久しぶりに旨いもん食いまくってきます。