2012年3月29日木曜日

48FL・・・

先日ヘッドからのオイル漏れ直してフィンの再生した48FL.

火曜日に組み直して水曜日早朝にエンジン始動。

前後共ヘッドからのオイル漏れは直っててヨカッタヨカッタ。

3月末は毎年車検場が恐ろしく混雑するので朝イチで車検へ。

工場から500mぐらいのとこでエンジンストップ。

プラグがオイルでベチョベチョです。

プラグ変えたら即復活、しましたがマフラーから白煙モクモク。

100mも走らないうちにまたしてもプラグがオイルでべったり。。。

プラグの予備はもう持ってなくて仕方なく工場まで押して帰る・・・

水曜車検、登録、試乗、残りの作業終わらせて木曜納車の予定が。。。

とりあえずバラす。

今回この48FLはエンジンは現状のままとりあえず仕様でしたがやっぱきちんとオーバーホールせなあきませんね。。。

これからはエンジン現状での販売はやめます。
とりあえずちょっとリビルトもやめます。

やはりまずは調子よく走れることが第一かと。


見るからに新品だったシリンダー内部。
同じく新品なピストン。

またしても新品セットの無加工のまま組まれてたのかと思いましたが、シリンダーとピストンのクリアランスがちょっと広すぎたのでまぁ加工はやってるのであろうと思われます。

が。。。






明らかに大バカヤローと叫びたくなるぐらいのピストンリングギャップ。

フロントTop 023、Sec 025
リア Top 025、 Sec 029インチ。。。

いつも私が組む時に調整する倍以上のクリアランスです。

さすがアメリカンリビルト。全く意味なし。



とりあえずリング交換、クリアランス調整で対処しようと思い
STDサイズのピストンなので.005インチオーバーサイズのリングを使って加工。

の予定がオーバーサイズのリングですらクリアランスすでにオーバー・・・

ピストンとシリンダーのクリアランスが広すぎですね・・・
しかもリングがあんな状態なのでそらエンジン温まったら煙モクモクなっちゃいますね・・・

せっかくの新品セットでもさすがにこれでは使用不可能です。

新しくオーバーサイズのピストンに変えてボーリングしたいとこですが
なんせ今回はとりあえずオーバーホール無し仕様なので・・・

たまたまウチにあった新品のシリンダー&ピストンセットを使います。

新品やのにシリンダーかなり錆びてるので塗装は綺麗にしておきます。

と言う事で新品セットのピストンリングのみ交換しオーバーサイズのを加工して
クリアランス調整後リング面研、バリ取り、ピストンバリ取りまで終わりました。

写真撮るの忘れてましたがちゃんとやってます。

後はもうオーバーホールする時まで2度とエンジン開けたくないので
少しだけ不安要素のあったヘッドもきちんと機械加工で面研します。

こちらもコレぐらいならまぁ大丈夫であろうと甘い考えで組めば
煙モクモクの原因にも大きくつながる部分なので加工。

パンヘッドは専用工具持ってないから自分で出来ないので
内燃機屋さんに持って帰ってもらいました。

そんな感じで何か物凄く体調悪いので今日は早めに帰って明日からまた早起き頑張ります。

新規車検の準備してた4台のリジットは本日、無事に関東の陸運局に書類提出完了いたしましたので、4月のいつか(まだ未定)に4台まとめて予備検査受けてきます。

結局、関東の新規リジット車検事情はどうなんですかね・・・
いろんな話聞きますが結局はまだ大丈夫とか。





2012年3月24日土曜日

パンヘッドのフィン欠け修理

ちょっと仮眠して復活したので今日は朝から48FLのフィン欠け修理。

フィン欠けというか今回のはオイル漏れ修理のためカットしましたが。。。

フィン欠けの修理依頼は結構多いです。

かなりのフィンをカットしてしまいました。

こちらはオイル漏れの溶接修理が終わった状態。

フィンの状態がよければ綺麗にカットしてそれをもう一度溶接し直せばいいのですが・・・

今回の48FLはフィンにもかなりのスパイダークラックがあったため恐らく再溶接したらえらいことなって結局はまたカットせなあかんであろうということで
 今回はアルミの板を使用しました。

何か完全に図画工作レベル・・・

前後共に4枚再生します。

細かいとこ突っ込む人からは鋳物とアルミの生板では硬さや膨張率違うしどうなん?て言われそうですが・・・どうでしょう。

こだわる人には鋳物使って修正します。
ブリブリ溶接。

このまま組んだら怒られるかな?

 サンダー、リューター、ペーパーでまたしても粉まみれになってやっと何となく形だ整ってきました。
 でも横から覗かれたらまだまだバレバレ。
 最後にいつものアレで鋳物風に加工。

元々これはカスタムの為ではなくこういうフィン欠け修正やクランクケースなど溶接した時に
できるだけわからないようにするべく考えたのですが。。。


最近いろんなとこで(カスタムで)よく見かけます。








オーナー様、こんな感じでOKですか?

とは言えこれも写真と実物ではだいぶ違うかも・・・


あ!ヘッドの後ろにデブコンアルミパテの箱が写ってしまってる!!

細かいとこパテで修正したのバレバレですね。。。

誰かに気づかれる前に自首しときます。





結構簡単に作業報告しましたがコレ前後やったら結構大変。。。

ほんまは今日中に歪み点検修正してシートカットして摺り合わせしてバルブも組んで
車体に組んでエンジンかけれる状態まで戻したかったのですがもう限界。

明日は早朝から四国の実家帰るので今日は早めに帰らせていただきます、スミマセン。


新規車検の準備・・・

あっという間に3月も終わりに近づいてきました。。。

昨日までバラバラでどこにあったかもわからなかった4台のリジットを
何とか今日1日で車検受けれる状態に・・・と思ってたけどもうこんな時間。

とりあえず疲れすぎて腹減ったので休憩中。

結局あれもこれもでこんな夜中なっても まだ1台も完成してません・・・

やはり1番奥のナックルのアレしてコレしてに時間かかりすぎました・・・

関東までの輸送を考慮してFLのマイナスレイクのトリプルツリー仮組みしたから全くロングフォーク感でてません。

それにしてももうロングフォークは懲り懲りです(結構本音)

見るのは好きですが作るのしんどい。
こちらベイベー氏率いる枚方チョッパーズ御一行様 、Fサンのアーリー。

枚方チョッパーズ 
(明らかにリンクがおかしい。ゴメンナサイ。)


ベイベーさん、ガソリンタンクはこないだ言ってたアレで決定ですか?



こちら新婚のワタナベさんのパンヘッド。
最近ワタナベさんが多すぎて電話とかメール間違えそうです。。。

どこかで見たことあるマフラー・・・コレでいいですか?

リアは油圧ドラムです。

あのフレームは曲がりがひどすぎてやはりどうにもこうにもあきませんでした・・・

リアタイヤはこのままファイヤーストーンでフェンダーはアルミリブにする予定です。

フロントは車検終わったら35のナローに変えときます。
 ステップもコレでいいですか?

コレもどこかで見たことあるような無いような・・・

スーサイド&ジョッキーで良かったんでしたっけ??(何回同じこと聞くねんて感じですみません)









と言う事は?

すでにもうエンジンとミッションしか残ってませんねコレ・・・

かろうじてハンドルとフロントホイールがまだ残ってますが。

純正VLフォークは3年前に見事に折れました・・・

ま、完全リニューアルということで新たにパーツはほとんど揃ってますが組む時間がありません。。。 今年もBON RUNに間に合わないのかなぁ
ビリーレーン号は鉄粉まみれにならないようこちらのクリーンな整備部屋へ移動。

やばい、まだフィンの再生終わってません・・・

いつもHOT CHOPのケンタロー氏がウチに来るたびこの48FLみてビリーレーン号って言うからそれが定着してしまいました・・・

並べて驚いたのが11インチオーバーの48FLよりT氏のガーターリジットの方が全長長いです。

ガーターフォークって変な形してるから見た目以上に実は長いんですね、今日始めて知りました。

1日何時間あっても時間がたりません。。。
自分がどれだけ頑張ってると思っても良い結果が出せなければ意味が無いのが仕事なので
この数ヶ月かなり無理が続いてますがやはり限界があります。
(良い結果とは仕事の出来栄えだけじゃなく納期など含めたお客様からの総合的評価)

今までの自分の仕事に対する間違ってた考え方などかなり反省しながら
何とか軌道修正へとただひたすら作業すすめていますがなかなか目標達成できてません。

もう少し落ち着いたらそろそろ真剣にスタッフ募集を検討せなアカンなと。

どついても逃げない根性と、忍耐力、そして何かしら目標持ってる若者求む。
中卒でも10代でも上の条件満たしてたら構いません。


とりあえず少しだけ仮眠します・・・。

2012年3月22日木曜日

74年 FXE ストローカー

こちら昨年末に納車した東京のS様のFXE.
ちょこっと点検修理と仕様変更で出戻ってます。

本日マフラー届きましたので早速取り付け致しましたの報告の図。

純正2in1いいですね~!しかもかなりの極上品

いかにもノーマルな感じですが実はこう見えて
HOOLIGAN’S時代最速マシンでございます。

恐るべしストローカーエンジン。。。

しかし閑静な住宅街仕様ということで今回キャブとマフラーを純正に戻すため最速封印。

ブレーキは前後ニッシンの4POT.

PMの半値ぐらいですが効き目は倍以上。

フロントマスターもニッシン。

和歌山の然サンもよだれダラダラで欲しそうにみてました。

私もこういうの好きです。




HOOLIGAN'Sと言えばヤレた感じのオールドスクールやフリスコ、HOT RODスタイルなどの
カスタムが得意なお店と思われてる方多いと思いますが・・・

実はHOOLIGAN'Sの原点的なスタイルはこういういかにもノーマルっぽいスタイルで
いざ高速走れば皆ぶち抜きます的な感じです。

特に私が一番好きなスタイルはこのFXEのような感じで
フレームはパンのデュオ風、ナローで前後キャストホイール、
ちょっとアップで斜め上向いてる絞りハンドル。
マフラーは2in1そして速い。そんな感じです。

この原点的なスタイルは某ショップBRで働いていた15年前と未だ何も変わっていません。

今年1月で無事?10周年を向かえ今年は原点回帰の再出発ということでこういうスタイルを
どんどん増やしていこうと考えています。

こちらは助っ人H田氏のFXSと岐阜のK様のFXS。

完全ノーマルも好きですがやはり要所要所でやんちゃなスタイルにしたいのが私の好みです。








まず原点回帰その1号機となるのが某Aカスタム社長様のアーリーショベルです。
楽しみですね!もう少ししたら作業報告アップ致します。

このFXEと全くそっくりな感じの75年FXEもFOR SALE中です!
タンクは上の74年FXEについてる純正を譲って頂けるけることになったのでソレつけます。
フロント廻りはFXSのダブルディスク仕様で前後キャストホイール(黒)
マフラーも同じ純正2in1.
もちろんエンジン、ミッションは当店でフルオーバーホール(する予定)。
今年の夏終わりごろ完成予定です(売れるまで完成しないかもですが。。。)


話は戻ってこのストローカーFXE,せっかくなんで何か話しておきます。

S&Sのストローカーが組まれていますがS&Sのクランクには元々フライホイールワッシャーがありません。

で、結構すぐにこんな状態で痛みます。

フライホイールは鉄ですが一言で鉄と言ってもその使用用途によって色んな材質の鉄があります。

基本フライホイールの鉄は硬く無い材質なのでこんなことになってしまいます。




と言う事できちんと加工してフライホイールワッシャー装着します。

ここもいろんな材質のワッシャーがありますが私は鉄のが基本好きです。

もちろんちゃんと材質も考えて作ってあります。









純正シリンダーでストローカー組む時は必ずこの2つの加工が必要です。

ストローカー組んでマフラーから煙モクモク止まらない人はココ要注意です。











このFXE、バルブシールがこんなことになってました。

ほんとよくありますね、これ。

ハイカム組むならきちんとバルブ関係加工しましょう。

ちなみにこれはBカムでした。

ストローカーにそんなハイカムいりません。
きちんとバランス考えて組まないとエンジン短命になるだけです。
このFXEは純正かJカムに変更致しました。



昔は私もエンジンチューニングが大好きで本場アメリカでのドラックレース参戦を夢見ていました。
ドラックレースはもう今はいいですがボンネビルでの最高速トライの憧れは未だ持ち続けています。

私が所有してるEVOも昔かなりエンジンチューニングしてましたが
今は亡きBON氏のレッドゾーン全開フル加速によりクランクケース粉砕いたしました。

この時思ったのがノーマルエンジンをきちんと組むことを極めなければ
なんぼチューニングしても壊れるだけだと。

それ以後10数年間未だにノーマルエンジンの奥深さに迷走しております。

今まではEVO、ツインカム以外はチューニング関係お断りしていましたが
今年からは注文あればお受けいたします。
私から薦めることは絶対にありませんがそれもまた1つの挑戦かと。

ストローカーといえばこちら現在エンジンリビルト待ちのショベル。

ガーターフォークにリジット、スーサイド&ジョッキーでストローカー&ビッグボアというなんとも
too much dangerousなマシンにT氏が挑みます。

お気おつけて安全運転でオネガイシマス・・・

もうしばらくお待ちください。





最後にオマケで。。。

ミスター奥田氏、リアフェンダーの位置はこんな感じですか?

もっと短め?








FOR SALE 72年式 FLH

ショベルの超お買い得中古車情報です。

72年式 FLH 新規輸入車

車検3年付

なんとエンジンフルオーバーホール済み!!(今年日本でオーバーホールされてます)

ほぼノーマルスタイル。

フロントはドラムからバナナキャリパーに代わってます。
リアは丸スイングアームに油圧ドラム。

外装はオリジナルでリペイントだと思います(アメリカっぽい綺麗な淡いブルーメタリック?です)

ノーマルのサドルバックも付いています。

ウチの在庫車両ではないので興味ある方のみ画像メールで送ります。

お値段なんと140万!!更に値引き交渉も可能だとか!

ぜひガンガン値引き交渉してみましょう!!135万?130万?120万???
それはお客様のがんばり次第です!!

というか値段決めるのは僕ではないですが。。。

お買い得ですね。

興味ある方はお早めにどうぞ!


パンのヘッド オイル漏れ修理その2

ヘッドからのオイル漏れ修理の48FL.

早朝からサクッと溶接完了しオイル漏れのチェック。

オイルラインの下の穴塞いでヘッドの上にガソリンとかシンナーみたいな液体浸しておきます。

見た感じどこからもオイル漏れ無し!

思ったより早く終わりそう!!!

なんて甘い考えはありませんでしが。。。



更にはヘッド外側側面のありとあらゆるところにエアブローで圧かけて
チェックします。

画像のように泡がプクプク。。。。となってしまうのはオイルリターンの穴と外側がピンホールでまだ漏れてる証拠。

不思議ですね、ガソリンなら圧かけなくてもほんのわずかな巣穴から滲んできそうなもんですが放置してるだけなら全く滲みなかったのに・・・

こうなったら完全にはまってしまう悪い予感・・・



悪い予感的中。

わずかなクラックも実はかなり中まで広がってたりピンホールも実はかなり色んなとこにあったりで・・・

かなりのフィンをカットしないと溶接できません。

もはや終わりが見えなくなってきました。

ちなみに前後両方。

そして作業完了後にはどこがどれだけ熱で歪んでるでしょうかとか考え出したらかなり焦ります。



見えないくらい小さなピンホールも少し削ればズドーンとこんな空洞が何個もでてきたり・・・














画像のようにちょうどヘッドボルト穴の鋳込みの鉄周辺に巣穴だらけ。

そしてその付近にちょうどオイルリターンの通路があるのです。

パンのヘッドはこの鉄の鋳込みがかなり弱点ですがインテーク付近だけだと思ってましたがここもかなり問題ありですね。。。






ちなみにヘッドボルトの鉄の鋳込みはこんな感じです。

何度も何度も溶接と漏れチェック繰り返し・・・

恐ろしく作業予定時刻オーバーしてしまいました・・・

さすがに5時起きだとこの時間しんどいです。

ブログやってる場合ちゃいますね・・・

明日(というか今日)も5時起きでがんばりましょう・・・
とりあえず次はフィンの再生ですね・・・


48FLのオーナー様からいつも差し入れ頂くコレ飲んでとりあえずがんばります。

1本飲んだら普通においしいです。
続けて2本飲んだらかなり元気でます。
更に3本飲んだら気分悪くなります・・・。

いつもありがとうございます。








その他の車両もなんとか順番に作業報告していきますのでもうしばらくおまちください。


☆今月25日はウチの親父の1周忌のため四国の実家帰ってるので臨時休業です。


とりあえず帰って寝ます。というかまだ飯くってない。ハラヘッタ。。。






2012年3月20日火曜日

パンのヘッド、オイル漏れ修理。

本日は2回に分けてブログをアップ。とは言え決して暇なわけではございません。

先のブログに登場したロングフォークなお客様。
本日来店された理由は・・・

もうすぐ納車の48FLのオーナー様の初練習走行に付き添うためでした。
ロングフォーク仲間ですね・・・

そして完成間近な48FLですが・・・

 まさしくオーナー様の希望どおりのこんな素敵なリアフェンダーも装着されたのに・・・
本日昼過ぎには何故かこんななってて・・・














夕方にはこんなことになってます・・・。

やっとエンジン初始動した数秒後。

ヘッドのフィンの隙間からオイル駄々漏れ。

前後とも同じオイルリターンの斜めの穴とヘッドボルト穴が重なるとこ。下から3段目のフィンの隙間から・・・

明日には車検受けて今週中には納車の予定が・・・。

作業予定は随時いっぱいいっぱいなのでどこの隙間で作業やるか悩み中。。。

パンヘッドではよくあるトラブルですがここまで駄々漏れは珍しいです。

ピンホール探すべく軽く削ると。。。

クラック発見・・・。

ちょうどヘッドボルト穴の最上部です。

オイルリターン穴にスリーブ圧入して外は軽く金属パテで補修予定でしたがこれはパテでは直せません。


と言う事で。そんなことしたらアカンやろ!!的なフィンぶった切り。

真ん中の色が違う部分がヘッドボルト穴の鉄の鋳込み部分。


前後共ここにクラック入ってます。







溶接肉盛りいたします。

トーチが入るだけの隙間を確保。

わかる人ならわかると思いますが溶接で直せない部分。

アルミだけなら直せますが剥き出した鉄の部分はアルミとは引っ付きません。

でもやります。

溶接の基本応用を完全に無視したかなり怪しい知識と経験と持論をフルに発揮します。

 リアはこのぐらいの範囲で修正。
フロントは。。。

見事にエギゾーストポート付近まで逝っちゃってます。

がんばります。

溶接も大変ですがその後のフィンの再生もかなり大変そう。。。。

とりあえず今日はここまででヘッド洗浄して乾かしてから帰ります。








以前に某ミッチー氏のパンヘッドで同じようなトラブルありましたが
あの時は送りのオイル穴の方だったので(かなり圧がかかる部分)何度もやり直した結果
結局はヘッド交換となりました。

今回はリターンのオイル穴付近なので。。。

何とか1回でうまく直って欲しいところです。。。

注)わかる人なら真似しないはずですがわからない人は絶対真似しないようにしてください。

最後にもう1度言っておきます。溶接で鉄とアルミはくっつきません。

これを知ってか知らないでか(特にパンのヘッドのインテーク付近)を溶接修正して
元のクラック入ってた状態よりさらにひどくなってクラック入ってるのよくみます。

パンの純正ヘッドは程度悪くても未だかなり高価です。
私は無理な修理よりレプリカヘッドへの交換をお勧めいたします。

今回の修理は特別です。
オーナー様も何年後かにどうしても駄目ならレプリカヘッドへの交換も
考えてくれているのでとりあえず今回は溶接で直します。

楽しみにしていた初スーサイド&ジョッキーの練習走行が延期なってしまい
すみませんでした。

BIG SIGN その2

はい、早速ブログ放置してました。ごめんなさい。

アップしたい作業報告はいっぱいありますが先週からかなり睡眠不足が続いてたので
なかなかブログ書く気になれませんでした。

本日のお客様その1

当店作では珍しいロングフォーク。

というかこのオーナー様ですね、ロングフォーク禁止の当店でロングフォークを流行らせようと企んでいたのは。。。
 チショサンの極短極小エボスポはこのフロントの隙間通れます。。。













どんなエボスポやねんと言えば私のブログで何故か1番に登場したこのエボスポです。


先日BIG SIGNさんが来店してくれた時に雨で延期なったのはこの車両。

先日、無事に描き終えたとの連絡あり本日見せていただきました。

BIG SIGN氏のブログでも紹介されてました。

BIG SIGN


こういうピンスト私は好きです。
リアフェンダー。

これもいい感じですね。

このリアフェンダーどこかで見たことあるような・・・

フロントフェンダー。

これ外すとまともに運転できないくらいバッチリ補強代りにもなってます。











シルバーリーフとピンストのフレイムス。
これは画像より実物の方がかっこいい。

本日給油後ガソリン駄々漏れなってえらいことなってましたがそれも良し。?


以上BIG SIGNサンのご紹介パート2でした。

2012年3月15日木曜日

ショベルのシリンダー&ピストン

眠過ぎて昨日ブログ更新できなかった業者様から修理依頼の残り作業です。

内燃機屋さんから戻ってきたシリンダーとピストン。
もともとのクリアアランスがきつ過ぎたおかげでオーバーサイズのピストン使わなくても
標準のクリアランス内でかなり綺麗に加工仕上げできました。


ピストンを再生使用する場合の注意。

ピストンの前後方向によくある縦傷、
これぐらい大丈夫って軽くペーパー等でキズを研磨して再利用してるショップサンも多いですが・・・

これはほとんどの場合ただ傷が入ってるのではありません。

傷のどこかに必ず鉄粉などが噛みこんでできる傷なのでペーパーやブラシでゴシゴシしても溶着された鉄粉はなかなか除去できません。

鉄粉をキチンと除去せず組めばまたどんどん傷が増えてエンジン内部が金属粉まみれになっていきます。

こういう場合はサンドブラストで異物除去しています。
サンドブラストに使用する粉もエンジンパーツに使用する場合はアルミナサンド等は絶対に使用しないようにしましょう。
それが何故かはブラスト処理後にかなり精度の高い顕微鏡で処理跡を見ればわかります。

鉄粉が除去されたかどうかは鉄に反応して変色する薬品でチェックできます。


リングギャップ調整すませたピストンリングの面研とバリ取りです。

新品のピストンとリングでもバリ取りはかなり重要な作業です。

部品到着後かなり急ぎで組み込んでいかれると思いますが電話にて連絡させていただいたようにピストンをシリンダーに組み込む際はかな~り慎重にお願いします。

できればリングコンプレッサーは使用せずに頑張ってほしいですがそこは皆さんいろいろなんで何とも言えませんが・・・



 軽く面研後のリング。

写真では解りにくいですがこんなに精度悪い新品のリング。

ちなみにこのリング、安物メーカーではありませんがこんなもんです。
リングをピストンに組み込んで発送したので
セカンドリングのドットマーク確認のための画像。

ゴミがつかないように綺麗に梱包&保護。

なんかリンゴみたい。

さらにその上から新聞等で保護。

たまたまそこにあった新聞の記事

【メッシ5得点】

さすがです。メッシ好きです。




あと指定されたバルブシールをつけるため専用専用工具にてガイドを加工。

EVOでもツインカムでも純正タイプと形状が異なるバルブシール使用する時はほとんどの場合がこの加工が必要なので注意です。

加工無しで組めると書かれているハイカム組む場合でもバルブシール交換する時は必ず必要な作業です。

知らずに?組んでせっかくの新品バルブシールがアッパーカラーと干渉して粉砕してるのもよく見ますが大丈夫ですか?



バルブスプリングのロアカラーもバルブシールの外形に合わせて加工。














ピッタリギリギリきつめで仕上げたらバルブシールの抜けどめ効果にも・・・なるかどうかは分かりませんがキツめで仕上げてます。

ちなみに青い部分についてるスプリングはシール組み込み時とバルブ挿入時は外しておいて最後にスプリングはめ直しています。

決して忘れてたり不良品だったりの画像ではないです。

今回使用したのはマンレイの何たらコーティングバルブです。





ブログを更新すること自体は何も面倒に思いませんが、そのために仕事しつつ写真を撮るという作業がどうもまだ馴染めずついつい撮り忘れてしまうことが多いです・・・。

今回みたいな業者さまからの作業依頼が今後増えてきそうな感じの話がちらほらあるのですが
一般のお客様の作業遅らせてまで業者様優先するのはどうかと思うので
業者様からの修理依頼は残業という感じの時間配分で他の作業が遅れないよう対応していこうかどうしようか検討中です。