2012年3月20日火曜日

パンのヘッド、オイル漏れ修理。

本日は2回に分けてブログをアップ。とは言え決して暇なわけではございません。

先のブログに登場したロングフォークなお客様。
本日来店された理由は・・・

もうすぐ納車の48FLのオーナー様の初練習走行に付き添うためでした。
ロングフォーク仲間ですね・・・

そして完成間近な48FLですが・・・

 まさしくオーナー様の希望どおりのこんな素敵なリアフェンダーも装着されたのに・・・
本日昼過ぎには何故かこんななってて・・・














夕方にはこんなことになってます・・・。

やっとエンジン初始動した数秒後。

ヘッドのフィンの隙間からオイル駄々漏れ。

前後とも同じオイルリターンの斜めの穴とヘッドボルト穴が重なるとこ。下から3段目のフィンの隙間から・・・

明日には車検受けて今週中には納車の予定が・・・。

作業予定は随時いっぱいいっぱいなのでどこの隙間で作業やるか悩み中。。。

パンヘッドではよくあるトラブルですがここまで駄々漏れは珍しいです。

ピンホール探すべく軽く削ると。。。

クラック発見・・・。

ちょうどヘッドボルト穴の最上部です。

オイルリターン穴にスリーブ圧入して外は軽く金属パテで補修予定でしたがこれはパテでは直せません。


と言う事で。そんなことしたらアカンやろ!!的なフィンぶった切り。

真ん中の色が違う部分がヘッドボルト穴の鉄の鋳込み部分。


前後共ここにクラック入ってます。







溶接肉盛りいたします。

トーチが入るだけの隙間を確保。

わかる人ならわかると思いますが溶接で直せない部分。

アルミだけなら直せますが剥き出した鉄の部分はアルミとは引っ付きません。

でもやります。

溶接の基本応用を完全に無視したかなり怪しい知識と経験と持論をフルに発揮します。

 リアはこのぐらいの範囲で修正。
フロントは。。。

見事にエギゾーストポート付近まで逝っちゃってます。

がんばります。

溶接も大変ですがその後のフィンの再生もかなり大変そう。。。。

とりあえず今日はここまででヘッド洗浄して乾かしてから帰ります。








以前に某ミッチー氏のパンヘッドで同じようなトラブルありましたが
あの時は送りのオイル穴の方だったので(かなり圧がかかる部分)何度もやり直した結果
結局はヘッド交換となりました。

今回はリターンのオイル穴付近なので。。。

何とか1回でうまく直って欲しいところです。。。

注)わかる人なら真似しないはずですがわからない人は絶対真似しないようにしてください。

最後にもう1度言っておきます。溶接で鉄とアルミはくっつきません。

これを知ってか知らないでか(特にパンのヘッドのインテーク付近)を溶接修正して
元のクラック入ってた状態よりさらにひどくなってクラック入ってるのよくみます。

パンの純正ヘッドは程度悪くても未だかなり高価です。
私は無理な修理よりレプリカヘッドへの交換をお勧めいたします。

今回の修理は特別です。
オーナー様も何年後かにどうしても駄目ならレプリカヘッドへの交換も
考えてくれているのでとりあえず今回は溶接で直します。

楽しみにしていた初スーサイド&ジョッキーの練習走行が延期なってしまい
すみませんでした。