2012年4月4日水曜日

クランク芯出し

何故か上の空白に文字が書けない・・・

水曜日の作業報告です。

クランク芯出しは上のような感じで専用工具使って点検調整します。

上のはFサンの68FL

横はSサンの84FX。
こっちが先でした。

まずはこんな感じである程度の芯出しした状態でクランクを仮組してから先の専用台で細かく点検していきます。

どんなやり方で芯出ししてるかは写真撮り忘れたので次回に。。。

こちらはWさんの59FL。
こちら先日のブログ初登場にしてショックで仕事が手につかないと連絡あった福岡のUサン70FLH。

そ、そんなに落ち込まないでください。。。

最善策を考えて行きましょう・・・
芯出しは専用台上でまずはこの計測器にて左右のシャフトの振れが100分の1ミリ以下になるまで調整。

こちら1メモリが100分の1ミリ。
100分の1ミリ以下からはこちらで最終調整。

こちら1メモリが1000分の1ミリ。

ちなみに私、クランク芯出し振れ完璧にゼロ!!みたいなんにはあまりこだわってません。

だいたいいつも左右共1000分の5ぐらいまで追い込めたら良しとしています。
本日のトラブル。

68FLのクランク組んでる時、このクランクピンのねじ山が死亡。

このクランクピンが全くの正体不明でした。
私が乱雑にナット締めつけた訳ではありません。

反対側のねじ山で改めて確認しましたがこのねじ山に合うクランクピンナットが存在しません・・・
~E81でネジ山が違うのなんてあるんですか??知ってる人いたら教えてください・・・

ちなみに普通の~E81のと合わせてみたらぱっと見では違いがわからないくらい微妙な違いです。
もちろんL81~のクランクピンじゃないです。

で、仕方なくクランクピン交換。すでにクリアランス合わせてない内面研磨してたのに・・・

しかも上のクランクピン、直径も今まで見たことないサイズだったため大幅に内面研磨やり直し。

ベアリング001からひたすら内面研磨して002オーバーサイズのベアリング使用。

スタンダードのベアリングから001までは0.0002インチごとにオーバーサイズのベアリングありますが001の次は002なのでかなりの研磨が必要。

研磨が斜めにならないよう注意。
何とか前後とも内面研磨終了後、クリアランスも確認して仮組して回転確認。

前後ともにバッチリです。

レース内部も斜めにならずいけました


前後セットで仮組したらかなりおかしな感じ。

ギギギギぃ~と動きが渋くなる。

なんで?

こんなん初めて。かなり悩む。

もう一度レースの内面研磨が斜めなってないかとかアレコレ確認。
画像ではなんのこっちゃわからんですがレースに不具合発見。

このコンロッド、レプリカですがよく見たらレースが入れ替えされてます。

しかもキチンと入れ替えできてない感じでした。

アレヤコレヤでなんとか無事加工終了。

クランクピン交換、再研磨からこの不具合で本日かなり痛い時間のロス。


これは昨日。

48FLのシリンダー。

耐熱塗装は熱加えつつ乾かしつつ少しずつ塗り重ねないと乾きません。


こちらヘッド機械面研完了で戻ってきた48FLのヘッド。

スカっと綺麗になりました。

たぶんハーレーの中で一番面研の重要性が高いのがパンヘッド。

面研はオイルストーンではできません。しっかりと機械面研致しましょう。

ヘッドは機械面研1個5000円(税別)
これでもたぶんかなり良心的な値段です。
こちら本日クランク芯出しに登場しなかったTサンんの73FX。

その理由はS&Sのストローカークランクを例によってフライホイールワッシャー組めるよう加工中のため。

こちら1ケ・・・何千円?だったか忘れました。
また次回に。
こちら73FXのリアコンロッドのレース内部。

かなりヘビーデューティーなS&S製コンロッドですがレース自体はそうでもない感じでかなり荒れてます・・・

これかなり深いですが内面研磨で修正できることを祈りつつ後日加工します。
クランクピンもかなり荒れ荒れで要交換。

やはりバラしてみないと何もわからないのがハーレーの腰下。

バラさず点検だけなら全くこのままでいけますよレベルなクランクでしたが・・・

だから「とりあえず腰下しっかりしてるから腰上だけオーバーホールしましょう」という決まり文句が嫌いなのです。

クランクだけしっかりオーバーホールして腰上はそこそこで行きましょうはウチでもよくやります。



ちなみに私の勝手な考えですが腰上オーバーホールはヘッド関係のみ。
腰下はピストンからクランクと思ってます。

そんなこんなでなかなか予定通り作業が進まず若干イライラ。

エンジンオーバーホール、リビルト今後の予定。

まず現在作業中でもうすぐ完成なのが68FL、59FL、84FL。

その次が途中まで作業して加工待ち等の77FXと73FX。

その次が74アイアンと77XLCR。

アイアンのエンジンは場所とるのでこの2台やり始めたら組み終わるまで他のは同時進行しません。

その次がH社長の68アーリーと56FL。

その次が80FXWG。

で、ここらで一段落させて少し間あけて78FXとEVOスポ883.

その他ヘッドとシリンダーバラして点検リビルトの78FX、65FL、OサンのEVOスポは
上の作業やりつつ何とか時間作って合間合間で作業致します。