2012年4月1日日曜日

クランクケースの加工など。

4月1日、日曜日の作業報告です。

この2日間かなり体調崩していましたが
今日は何とか復活して4時半起き5時から作業スタートです。

昨日までに分解洗浄し左右のケース合わせ等終わらせていた4台分のクランクケースを仕上げていきます。

今日は昼から来客多しなので何とか午前中に全部終わらせます。
まずは兵庫のSさんの84FX。

もうすぐです、もうしばらくお待ちください。

専用工具を使ってピニオンベアリングのレースを内面研磨していきます。

こちらはすでに終わってたのですがちょっと手直しです。
JIMS製のこの工具は左右両側でシャフトが保持されるのでイースタン製のみたいにグリグリ触れないので結構いい感じに加工できます。
レース内部、縦横斜め、手前、真ん中、奥とありとあらゆる所を計測し出来る限り芯円なるまで何度も研磨と計測の繰り返しです。
内面研磨が終わればシャフトの外径を計測し
ベアリングを選定します。

もちろん全てのベアリングを1個1個慎重に計測します。

1000分の1ミリという単位はかなり当てになりませんがまぁ気持ちの問題です。







以上の作業が終わればシャフトにベアリング仮組みしてカムカバーもつけて軽くスムーズにシャフトが廻るか点検します。

もちろん各部クリアランス広すぎたら軽く廻りますがそれでは駄目です。
 続いて77年FXも同じ作業やっていきます。

こちらルートロックの社長号。

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BY ルートロック京都

とのことらしいですが僕は知りません。

こちらスプロケベアリングは交換しないためこの場合はJIMSとイースタンの工具を合体させた改良版を使用します。
77FXさっさと終わらせてお次はWさんの59FLも同じ加工していきます。

もちろん全てきちんと加工してますがさすがに全部画像はいらないでしょう。。。

この59FLはケース合わせがかなり微妙でした。ケーススタッドボルトの圧入穴も痛みすぎてあてにならないのでどうやって左右センターあわせるか。。。

クランクケースの左右合わせは簡単なようでいつもかなり悩むところです。
アイドラーシャフトのネジは隣りあわせで正ネジと逆ネジでややこしい。。。全年式そうなんやろか?
で、本日最後はTさんのストローカー&ビックボアな73FX。

こちらも慎重に各部計測加工終わらせて何とか午前中に全て無事完了いたしました。

この4台中77FXとこの73FXはヘッドも既に点検加工終わってるのでもうすぐ完成です。





本日のメモ。

過去10年間で組んだエンジン全て計測したデータや気になった箇所、使用したパーツのメーカーや材質、その他いろいろメモして残してます。
今年はすでにかなりの台数エンジン組んでるので気がつけばコンロッドもピニオンもかなりベアリングの在庫なくなってしまいました。。。

この後もまだまだオーバーホール続くので早急に注文しとかな。。。


そんなこんなで昼からは接客、オイル交換なんだかんだであっという間に夕方なってしまいました。

あともう一人お客さんがオイル交換来るの待ってますがなかなかこないのでその間休憩しながらのブログでした。