まずはピニオンシャフトベアリングのケースレース交換。
レース圧入するケース側の内面が荒れ荒れだったためかなりオーバーサイズのレース用に加工済み。
レースの交換は簡単なようでかなり難しいです・・・
以前のブログで鉄とアルミは溶接でくっつきませんって言ってたやつの悪い例です。
パンヘッドまでの年式でよく見られるカムブッシュ周辺のクラック。
元々溶接で修正されていましたが鉄の鋳込みとの境目も溶接修正されているせいで鉄の鋳込み部分が沸いてあんなこんなで・・・
うーん、頭ではわかっていることも言葉で説明するのが難しいですが要するに何も考えず安易な考えで溶接修正はしない方が良いです!ということです。
レースを軽くスゥーっと圧入しクランクケースが冷めるまで軽くプレスで押したまま冷めるまで放置。
こういう圧入作業はギリギリガリガリバッキンバッキンと無理やりな感じで圧入するのはやめましょう。
つづいてスプロケット側のベアリングレースも専用工具使用して圧入し、同じくケースが冷めるまで放置。
こちらはFサンの68アーリー。
同じくスプロケット側のベアリングレースを交換しておきます。
こちらはレース圧入するケース側の内面がかなり荒れ荒れだったためちょっと一苦労。。。
56FLのシリンダースタッドを専用工具にてねじ込んでいきます。
その前にネジ穴を修正しておきます。
ネジ穴の修正は写真手前側に写ってる何たら言う工具でやります(正式名称は忘れました・・・)
ネジ穴修正と言えば画像左のタップでと思われるかも知れませんがコレは基本的にネジ穴を作る為の物です。だから微妙に先端が違う物が3本セットで売られているのです。
なんでコレでネジ穴修正したら何があかんねんって思った方はネットか何かで調べてみてください。
ちなみに右側のプラグ穴修正用タップ、これを使うと正常なネジ穴でも見事にナメて潰れてしまうという何とも素晴らしい逸品です・・・
そんなこんなでケースの左右合わせ完了でピニオンレース内面研磨の準備OK
なぜ56と68を同じタイミングで作業するのかといえばこの68は右側ケースが54~57のパン純正だったので・・・
まぁそれもベイベー氏がこの車両に決めた理由の一つだったからヨシとします。
ってベイベーさんがオーナーではないですが・・・
今回使用するラップツールは前回の改良版とはまた組合せの違う改良版です。
今回のは加工したシャフトとスプロケベアリングを保持する部分がイースタン製でカム側のプレートはJIMS製&ナックルのバルブガイド加工したカラーを使用。
何となくブレ少なくセンター合わせてラッピングできるかなと。。。
このJIMSの青いプレートは本来58年~EVOまでですが色んな組合せでナックル~エボまで全て使用しています。
こちら緊急事態発生でキャブ不調のEVO・・・
急にキャブがバーンなってドーンなってバンバンバンなって走らなくなりました。
と・・・バイク押してきたどこかのショップのお客さん。
たまたまウチの近くを走ってて突然不調になったとか・・・
しょっちゅうウチの前走っておられるの知ってますが急にと言うかだいぶ前からかなり調子悪そうな音してましたケド・・・?
上の画像のマニホールドフランジ部。
かなり激しく2次エア吸うておられるかと。
S&SのフランジはS&S用のシールを使いましょう。
と思ったらフランジだけ純正で危うくフランジ粉砕させてしまうとこでした・・・
右側のソレは液体パッキン塗り塗りするよりOリングをキチンと交換しましょう。。。
キャブ内部もかなりの汚れ詰りでバラして洗浄してジェットも両方番手変えてフロートレベル調整して・・・
とりあえずちょっと乗ってきてください。
めちゃめちゃ調子良くなりました!!!!と・・・
3、4年前にS&S(E)に変えてからこんな速い思ったこと無かったとか何とか。
い、いやたぶん普通になっただけです・・・。
そんなこんなでアレもコレも作業遅れ遅れで焦る毎日がまだまだ続いています。